|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
蜻蛉日記原文全集「またおなじつごもりに」 |
|
著作名:
古典愛好家
13,429 views |
|
蜻蛉日記
またおなじつごもりに
またおなじつごもりに、ある所に、おなじやうにてまうでけり。二はさみづつ、下のに、
神やせくしもにやみくづつもるらん 思ふこころのゆかぬみたらし
又、
さかきばのときはかきはにゆふしでや かたくるしなるめなみせそ神
また、上(かみ)のに
いつしかもいつしかもとぞまちわたる もりのこまよりひかりみむまを
また、
ゆふだすきむすぼぼれつつなげくこと たえなばかみのしるしとおもはん
などなん、神の聞かぬところに、聞こえごちける。秋はてて、冬はついたちつごもりとて、あしきもよきもさわぐめるものなれば、ひとり寝のやうにてすぐしつ。
三月つごもりがたに、かりの卵(こ)の見ゆるを、
「これを十づつかさぬるわざを、いかでせん」
とて、手まさぐりに、生絹(すずし)の糸を長うむすびて、一つむすびては結ひ、結ひしてひきたてたれば、いとようかさなりたり。
「なほあるよりは」
とて、九條殿女御殿御方にたてまつる。卯の花にぞつけたる。なにごともなく、ただ例の御ふみにて、はしに、
「この十かさなりたるは、かうてもはべりぬべかりけり」
とのみきこえたる御かへり、
かずしらずおもふ心にくらぶれば とをかさぬるもものとやは見る
とあれば、御かへり
おもふほどしらではかひやあらざらん かへすがへすもかずをこそみめ
それより五の宮になんたてまつれ給ふときく。
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
蜻蛉日記原文全集「九月になりて」
>
蜻蛉日記原文全集「五月にもなりぬ」
>
蜻蛉日記原文全集「十日、賀茂へまうづ」
>
蜻蛉日記原文全集「心ちけしうはあらねば例の見おくりてながめ出だしたるほどに」
>
更級日記 原文全集「母、一尺の鏡を鋳させて(鏡の影)」
>
平家物語原文全集「額打論 1」
>
枕草子 原文全集「権守は/大夫は/法師は/女は」
>
























