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古文単語「いだく/抱く/懐く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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いだく/抱く/懐く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「いだく/抱く/懐く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

カ行四段活用

未然形いだか
連用形いだき
終止形いだく
連体形いだく
已然形いだけ
命令形いだけ


意味1:他動詞

抱きかかえる、両腕で抱える、抱く

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「嫗抱きてゐたるかぐや姫、外に出でぬ。」

[訳]:おばあさんが抱いて座っているかぐや姫は、外に出てしまいました。


意味2:他動詞

かばう、保護する

[出典]:日本書紀
「軍をやりて、任那を抱き守ること、怠り休むことなかれ。」

[訳]:軍を派遣して、任那を保護し守ることを、怠ってはならない。




意味3:他動詞

(心の中にとある考えや感情を)
持つ、感じる

[作者]:今昔物語
「母となりて子の殺さるるを見て、悲しびを抱けるなり。」

[訳]:母となって子が殺されるのを見て、悲しみを心に感じたのである。


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