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論語『子夏曰、賢賢易色(賢を賢として色に易え)』解説・書き下し文・口語訳
著作名: 春樹
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論語『子夏曰、賢賢易色(賢を賢として色に易え)』解説・書き下し文・口語訳

中国の思想家孔子が述べたものを弟子たちがまとめたもの、それが論語です。

『論語』は、孔子(こうし)とその弟子の会話を記した書物であり、全20篇、1万3千字あまりの本です。

孔子(こうし)は、春秋時代末期の思想家・教育者・政治家であり、『論語』は彼と弟子たちの問答を記したものです。
『論語』は、孔子の死後およそ400年後に弟子たちが書き記しました。この書には、人の生きる道や考え方、道徳などについて記されており、現代でも参考にされることがあります。中国で最も長く広く読まれてきた書物の一つであり、儒学の基本となる古代中国の大古典「四書」と称されています。
『論語』は、孔子の教えを伝える最も確実な文献とされており、現代でも多くの人々に愛読されています。

ここでは、論語の第1章「学而第一」の第7、「賢を賢として色に易え」の解説をしています。ここでは孔子ではなく、孔子の弟子であった子夏の語ったことが述べられています。

白文

子夏曰、賢賢易色、事父母能其力、事君能致其身、与朋友交、言有信、雖曰未学、吾必謂之学矣。


書き下し文

子夏曰く、賢を賢として色に易え(かえ)、父母に事えて(つかえて)は能く其の力を竭し(つくし)、君に事えて能(よ)くその身を致し、朋友と交わるに言いて信あらば、未だ学ばずと曰うと雖(いえど)も、吾は必ずこれを学びたりと謂わん。


現代語訳(口語訳)

子夏はおっしゃいました。

「美人を好むのと同じように、賢人は賢人として敬うようにする。親孝行をするときは全力で行い、君子に仕えるときはその身をもって尽くし、友人と会うときは、口にしたことを裏切らないようにする。仮にこのような人がいたとして、この人は『まだ学問を修めていないので自分は賢人ではない』と言うかもしれませんが、私はこの人のことを立派な賢人として接するでしょう。」

子夏

孔子の弟子。


「つくす」と読み、全力を出し切るという意味。

朋友

友人を指す。


置き字の1つ。読まずに、「~て」や「~だけれども」のように接続を表します。
やっかいなのは、順接と逆接、どちらの場合でも使われるという点です。見分け方は、文脈から判断するしかありません。



再読文字です。「未(いま)だ~ず」と読みます。 「未」を「いまだ」と「ず」と違った読み方で2回読んでいますね。 意味は現代語と同じで、「まだ~していない」と訳します。

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