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フランスの主要な国王 ① ~カペー朝~ |
著作名:
レキシントン
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フランスの成立
フランスの成立は、フランク王国の分裂にまでさかのぼります。
分裂した西フランク王国のカロリング朝が断絶し、パリ周辺を支配していたパリ伯がフランス王国の初代王になりました。
この時以降、カペー朝が始まります。
ユーグ=カペー(在位987~996)
・カペー朝初代国王です。
・ノルマン人を撃退した功績を認められ、国王に選ばれます。
・当時は、カペー家と同じくらいの諸侯がたくさんいたので、王権は弱いものでした。
フィリップ2世(在位1180~1223)
・カペー朝第7代国王です。
・イギリス国王のリチャード1世とともに、第3回十字軍を率いましたが、フィリップ2世は途中で帰国しています。
・リチャードの次の国王のジョンと戦い、フランスに残されていたイギリス領を獲得します。
(フランスのイギリス領の変遷:赤がイギリス領、青がフランス領)
フランス北部にノルマン人が作ったノルマンディー公国の王が、ノルマン・コンクエスト(イギリス征服)を行い、イギリスが作られました。そのため、当時フランスには多くのイギリス領が残っていました。
ルイ9世(在位1226~1270)
・カペー朝第9代国王です。
・インノケンティウス3世の訴えにより、南フランスで広まっていた異端アルビジョワ派を壊滅させます。
・修道士ルブルックをモンゴル帝国に派遣します。
・第6回、第7回十字軍を主導しますが、聖地回復は達成できず、北アフリカ死去します。
・敬虔なカトリック王だったことから、死後聖人になり、聖王ルイと言われます。
フィリップ4世(1285~1314)
・カペー朝第11代国王です。
・聖職者への課税を試み、ローマ教皇のボニファティウス8世と対立します。
・1303年にボニファティウス8世を捕らえたアナーニ事件を引き起こします。
・ボニファティウス8世が憤死した後、フランス人教皇クレメンス5世を教皇にし、1309年には教皇庁を新たにフランス国内のアヴィニョンに移転させ、これ以降教皇のバビロン捕囚という状況が続きます。(1309~1377)
・聖職者課税問題に対する国民の理解を得るために、聖職者、貴族、市民からなる三部会を初めて招集します。
・十字軍以来数々の特権と領土を所有し、莫大な財産を持っていたテンプル騎士団を解散させ、多くの財産を没収しました。
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