"A君はクラスの中で一番背が高い"、このように３人（もしくは３つのもの）以上を比較して、"～の中で一番○○だ"と表現する方法のことを最上級と言います。比較級のときは２人（もしくは２つのもの）が対象だったのに対し、最上級では３人（もしくは３つのもの）以上が対象となっています。"A君はクラスの中で一番背が高い"を英訳すると、次のようになります。

He is the tallest in the class.

今回はこの英文を細かくみていきましょう。

最上級の基本形は、"A is the ○○est."です。これで"Ａは最も○○だ"と訳します。アンダーバーの部分はフレキシブルに変化をしていきますが、まずはこの形を覚えていなければ話になりませんので、しっかりと頭にいれておきましょう。

また、○○には必ず形容詞が入ります。背が高いを表すときには"tall"を、背が低いを表すときには"short"をといった具合です。そして形容詞の前には"the"がつきます。

最上級のときも、比較級と同じく ○○estに入る形容詞がいくつかの形に変化をします。ルールがありますのでそのルールをチェックしていきましょう。


ベーシックな形容詞の変化のさせ方は、形容詞のうしろに"est"をつけて、"－est"とするものです。例えば"tall"の場合は"tallest"、"short"の場合は"shortest"のようにですね。

ちなみに語尾が"e"で終わる場合には、"st"だけをつけるようにします。
"nice"は"nicest"、"large"は"largest"といった具合ですね。


語尾が"y"で終わる場合には、"yをiに変えて－est"をつけます。"happy"は"happiest"、"sorry"は"sorriest"となります。yをiに変えて○○というのはこれまでもよくみてきた変化ですね。


語尾が"母音１文字＋子音1文字"で終わる場合、このときには最後の子音を重ねて"est"をつけます。"hot"は"hottest"、"big"は"biggest"といった感じです。


あまりにも長い形容詞の場合、語尾にerをつけるのではなく、形容詞の前に"the most"をおいて、"the most 形容詞"という形を作ります。このとき形容詞に変化はありません。例えば"beautiful"は"the most beautiful"、"difficult"は"the most difficult"となります。

では、どれぐらいの長さをもった形容詞から"the most"をつけるのかというと、２つの音からなる形容詞の大半と、３つの音以上からなる形容詞に"the most"をつけます。わかりやすくするために、"beautiful"と"difficult"を分解してみましょう。

"beautiful"は、"beauti-ful"と２つの音に、そして"difficult"は"dif-fi-cult"と３つの音に分解できます。これが２つの音からなる、ないし３つ以上の音からなる形容詞ということです。しかし、このように文法で考えると頭が混乱してしまいますよね。ある程度英語を学習していると、感覚的に"the most"を使うのか使わないのかがわかってきますので、あまり深く考える必要はないでしょう。


形容詞の中には、不規則な変化をして形自体をかえるものがあります。

変化前	最上級	意味
good	best	良い
bad	worst	悪い
much	most	もっと
little	least	わずか
far	farthest	遠い

など様々です。すべてを書ききることはできませんので、問題集やテストなどでみかけたら必ずチェックしておくようにしましょう。


※動詞は主語によって変化します。

以上みてきたように、この２つが最上級の基本の形です。しっかりと覚えておきましょう！