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高校古文『天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも』訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、古今和歌集で詠まれている「天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」という歌について説明していきます。この歌は紀貫之の書いた土佐日記にも引用されています。

原文

天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも

現代語訳(口語訳)

天の原をはるかに見渡したときに見える月、この月は私のふるさとの春日にある三笠の山の上に出る月と同じなんだよなぁ。

解説・鑑賞のしかた

作者の阿倍仲麻呂が、留学で渡った唐から日本に帰るときに詠んだ歌です。船の乗り場であちらの国の人が、仲麻呂の送別会をして別れを惜しんで、漢詩を作ったりしていました。それに飽き足らなかったのでしょうか、彼らは満月が出るまでそこに留まりました。月は海から出てきたのですが、この海を天の原と例え、上った月の情景を表現した歌です。

単語


春日なる春日にある。春日とは、今の奈良県奈良市
三笠の山奈良市にある山


品詞分解

※名詞は省略してあります。

天の原
振りさけ見れ(マ行上一段活用・已然形)
(接続助詞)
春日
なる(存在の助動詞・連体形)
三笠の山
(格助詞)
出で(ダ行下二段活用・連用形)
(過去の助動詞・連体形)

かも(詠嘆の終助詞)
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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 精選国語総合』 大修館書店

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