生物は、住む環境に対応して変化、進化しています。この変化のことを
適応と言います。
適応の例として挙げられるのが、『
ベルクマンの法則』と『
アレンの法則』という2つの法則です。
ベルクマンの法則
恒温動物において、生物は同じ種類であっても、寒い土地に生息する動物の方が温かい土地に生息する動物よりも体格が大きくなる。
体が大きいことで、体重あたりの表面積が小さくなり、熱を奪われるのを防ぐための適応と言えるでしょう。よく例に出されるのが「熊」です。
熊
日本の南部に生息するツキノワグマは、130-200cmなのに対し、北極で生息するホッキョクグマが200-300cmであるのをみると理解ができるのではないでしょうか。
ツキノワグマ
ホッキョクグマ
アレンの法則
恒温動物において、生物は同じ種類であっても寒い土地に生息する動物の方が、温かい土地に生息する動物よりも、耳や尾、首、足などの突出部分が短く小型化している
うさぎをイメージするとわかりやすいかもしれませんが、うさぎは耳で体温調節をしています。つまり耳が長ければ長いほど体温を覚ましやすいということになります。
これと同じように、体温を奪われるのを防ぐために、寒冷地に生息する動物は、体の突出部分を小型化させたものと考えられています。