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【鎌倉文化、新仏教の誕生、浄土宗、浄土真宗、時宗、日蓮宗、臨済宗、曹洞宗】 受験日本史まとめ 26 |
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著作名:
Cogito
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法然と浄土宗
法然(1133〜1212)は、美作の稲岡荘の押領使の子として生まれ、13歳で比叡山の天台宗に学び、源信の流れをくむ叡空(?〜1179)の教えを受け、念仏の門に入り、法然房源空と名乗るようになりました。彼は、南無阿弥陀仏と念仏を唱える口称念仏を行えば、誰でも極楽浄土に往生できるという悟りを開きました。この結果、法然は、師の叡空と対立し、43歳の時に比叡山を下り、念仏のみにすがる専修念仏の教えを説くようになりました。当時の旧教は、壮麗な寺院や仏像を造営し、難解な教義と戒律を守ることが必須でした。しかし、法然の教えは念仏のみ唱えれば経済的負担や学問や戒律も必要ないとされ、平易な信仰生活に人々はひかれていきました。法然自身は、自ら新しい宗派を開く意思や旧教を批判するつもりはありませんでしたが、法然の教えが人々に広がるにつれ、旧仏教側から迫害されるようになっていきました。
そのため、法然は1207年(承元元年)に讃岐に流され、彼の弟子たちも処罰されました。これを承元の法難といいます。その後法然は許され帰京し、東山の大谷で逝去しました。彼の死後、弟子たちは多くの流派に分かれ、隆寛(1148〜1227)は長楽寺派、覚明(1271〜1361)は九品寺派、証空(1177〜1247)は西山派などを開き、これらを総称して浄土宗というようになりました。法然は九条兼実のために『選択本願念仏集』を著し、浄土宗からは親鸞の浄土真宗、一遍の時宗が生まれます。
親鸞と浄土真宗
親鸞(1173〜1262)は、藤原氏の末流である日野有範の子として京都で生まれ、9歳で出家し、比叡山に学び、29歳で法然の弟子となります。法然が迫害の際に讃岐に流された時、弟子の親鸞も越後に流され、許された後もその地にとどまりました。その後に常陸に移り関東の農民を中心に布教し、63歳で帰京し、90歳で死去しました。親鸞は阿弥陀仏を信仰する気持ちを起こし念仏を唱えれば、その瞬間に極楽浄土が約束されると説きました。また、罪深い罪人こそが、阿弥陀仏が救済しようとする対象であるという悪人正機説を唱えました。
親鸞は僧侶でしたが妻帯し、また肉食も行い、農民の生活の中に進んで入っていったとされています。法然同様、彼も自ら宗派を開く意思はありませんでしたが、親鸞の死後、関東の弟子たちが下野高田に専修寺派を立て、親鸞の曾孫の覚如(1270〜1351)も本願寺派を立てて、浄土真宗という教団が発展していきました。親鸞は『教行信証(顕浄土真実教行証文類)』を著し、弟子の唯円(1222〜89)がその思想を『歎異抄』にまとめ、後世に様々な影響を与えました。
一遍と時宗
一遍は伊予の有力武士河野氏の子として生まれ、幼い時に出家し仏門に入りました。一遍は太宰府に移り、法然の孫弟子にあたる西山派の聖達に師事しました。この頃智真という法名で、伊予に帰ったのち、信じる信じないにかかわらず、南無阿弥陀仏の名号を唱えれば誰でも極楽往生できると悟りました。智真の名を一遍に改めた後、信濃を訪れた際に平安期の空也にならって踊り念仏(名号を節をつけて唱えながら踊る)を行い、一遍は遊行上人、その信仰に従う人々を時衆、その教えを時宗と呼ぶようになりました。時宗の著名な寺院としては相模国藤沢の清浄光寺が挙げられます。
このように、法然の浄土宗にはじまり、親鸞の浄土真宗、一遍の時宗はすべて阿弥陀仏を信仰の対象としていますが、これら念仏3宗は以下の様な違いがあり、時代を経るごとに「易行」「他力」という特質が強まっていきました。
法然(浄土宗)→ひたすら念仏を唱えようとする人々の努力が阿弥陀仏の救いをもたらす。
親鸞(浄土真宗)→阿弥陀仏の救いを信じる心が起こった時に救いが決定する。
一遍(時宗)→努力の有無や信不信にかかわらず、名号を唱えれば救われる。
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