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イスラム学問の担い手 ~ラシード=ウッディーン、イブン=ルシュド、イブン=バットゥータ~
著作名: エンリケ航海王子
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固有の学問の学者たち

ここで、固有の学問を成立、発展させた著名な学者たちを紹介します。

歴史学

タバリー(839~923)

タバリーはアッバース朝に活躍したイラン系の学者です。イスラムの神学・歴史学に精通し、年代記的な世界史の書『預言者と諸王の歴史』を著しました。
ラシード=ウッディーン(1247頃~1318)

モンゴル系イスラム王朝のイル=ハン国に仕えました。イラン人の政治家・歴史家で、ガザン=ハンに命じられ、『集史』という歴史書を著しました。『集史』はペルシア語で書かれたモンゴル史を中心とした歴史書です。
イブン=ハルドゥーン(1332~1406)

北アフリカのチュニス出身の歴史家で、マムルーク朝に仕えました。イスラム世界最高の歴史家と言われています。彼は『実例(イバル)の書』という著作の第一部として『世界史序説』という著作をのこし、この中で都市と遊牧民の関係性から、歴史発展の法則性を明らかにしました。また、ティムールに会見したことでも有名です。

哲学・医学

イブン=シーナー〈アヴィケンナ〉(980~1037)

サーマーン朝に仕えたイラン系の医学者・哲学者です。彼は『医学典範』という著作を通じて、ギリシア・アラビア医学をまとめました。彼の著作はのちに西ヨーロッパでも重宝され、ラテン語でアヴィケンナとも呼ばれました。
イブン=ルシュド〈アヴェロエス〉(1126~1198)

イベリア半島のコルドバに生まれ、ムワッヒド朝に仕えた哲学者です。法学や医学、天文学にも精通し、アリストテレスの著作に注釈を施しました。彼の注釈は、のちのヨーロッパでスコラ哲学の形成に大きな影響を与えます。彼もラテン語での名前があり、アヴェロエスと呼ばれました。

神学

ガザーリー(1058~1111)

セルジューク朝時代のイラン系神学者です。セルジューク朝宰相ニザーム=アルムルクが、官僚とスンナ派ウラマーの育成の為に創ったニザーミーヤ学院の教授を務めました。のちにスーフィズムを体系化します。

自然科学

フワーリズミー(780~850)

アッバース朝時代の数学・天文学者です。アラビア数学を確立させ、代数学(algebra)を発展させました。
イブン・アル=ハイサム(965頃~1039頃)

ファーティマ朝に仕え、光学の研究者として活躍しました。




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