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イスラム学問の担い手 ~ラシード=ウッディーン、イブン=ルシュド、イブン=バットゥータ~ |
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著作名:
エンリケ航海王子
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アルコール、代数学、三角法、アラビア数字…。現在のさまざまな学問の基礎となる概念は、その多くがイスラム文化から生まれました。このテキストでは、そのイスラム学問の内容について解説します。
イスラム学問には固有の学問と外来の学問という2つの分類があります。
固有の学問とは、聖典『コーラン』基づくイスラム世界固有の学問のことです。分野は法学・神学・文法学・書記学・詩学・韻律学・歴史学などがありました。
外来の学問は、ギリシアやインドなど、イスラム世界以外から導入された学問のことです。さまざまな地域からの知識を導入、再構築することで、優れた学問を発展させました。分野は哲学・論理学・地理学・医学・数学・天文暦学・光学・錬金術などがありました。
なぜ、ギリシアの学問がイスラムの社会にもたらされたか疑問に思うかもしれませんが、イスラム成立以前の頃、ユスティニアヌスが行った異教弾圧によって、東ローマ帝国から多くのギリシア人たちが逃げ出しました。彼らを受け入れたのがササン朝シリアでした。ササン朝のもとジュンディー=シャープールという学問所がひらかれ、ギリシア学問は手厚く保護されました。イスラムがその地を征服した後、アッバース朝が知恵の館(バイト=アルヒクマ)を創り、そこでギリシア学問は継承され、イスラム世界に広まりました。
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