manapedia
更新日時:
孔子と論語 ~春秋戦国時代と諸子百家の活躍~
著作名: エンリケ航海王子
60,164 views

孟子と荀子

孔子の教えを継承した思想家が孟子(前372頃~前289頃)です。
彼は儒家として儒教の教えを説くと同時に、性善説易姓革命説をとなえました。
性善説とは、人間の本性を善であるとし、仁と徳をもとに生きることで人はみな聖人になれるとする考えです。
易姓革命とは、武力で民を治める覇道を否定し、徳を失った為政者は天命によって有徳者に権力が移ることを支持する考えです。

次の荀子(前298頃~前235頃)は、人間の本性を悪とする性悪説をとなえました。
性悪説は、人間の本性は悪であるため、君主が定めた(社会秩序)によって人を導く必要があるとした説です。

儒教以外の思想の登場

儒教の拡大に対して、これに異をとなえる思想家も現れます。

墨家

孔子の思想の根本である仁が差別的なものであるとした墨子(前480頃~前390頃)は墨家の祖であり、彼は無差別平等の愛である「兼愛」をとなえました。また、交利という相互扶助や、非攻(非戦論)、尚賢(生まれにとらわれず賢者を登用せよという教え)を主張しました。

道家

道家は祖である老子や、弟子の荘子によって発展し、宇宙原理として自然の道を求め、人為的な形式化を否定しました。これを「無為自然」と呼びます。

法家

法家は、商鞅韓非李斯などによって発展した思想です。国の統治は君主が定めた法によって行うべきだとする思想で、無力な礼を否定し、信賞必罰で人民を治めるべきだというものです。

これらの他に、政治思想以外で活躍した学者がいました。

兵家…兵法を論じました。孫武、孫臏、呉起など。代表的書は『孫子』

縦横家…合従や連衡を通じた外交戦略を論じました。蘇秦、張儀など

陰陽家…天体と人間生活の関連を説きました。鄒衍など。

農家…農業技術を説きました。許行など。


おわりに

この時代に興った古代思想は、その後の中国の思想史の根幹となりました。また、その思想はさまざまな中国王朝を通じ、海を越えて韓国や日本にまで広がり、アジア全体の社会において多大な影響を与えました。



1ページ
前ページ
2/2
次ページ


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。






世界史