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古代インド文明 ~インダス文明、アーリア人の侵入、バラモン教・カーストの成立~
著作名: エンリケ航海王子
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バラモン教の成立

彼らは、インダス川で農耕民族となった後、紀元前1000年ころにはガンジス川流域にまで広がり、定住しました。

アーリヤ人たちは、農耕民族として定着する過程で、鉄器サンスクリット語という言語を使用する高度な文明を築いていきました。

紀元前1000年頃から紀元前600年までの時代を後期ヴェーダ時代といいますが、初期に成立した『リグ=ヴェーダ』の他にも、歌詠の方法をまとめた『サーマ=ヴェーダ』、祭詞を集めた『ヤジュル=ヴェーダ』、呪語を集めた『アタルヴァ=ヴェーダ』という3つの文献が新しく編纂され、この4つの経典を元にしてバラモン教が成立しました。

カースト制度(ヴァルナ)の成立

バラモン教の成立と共に、カースト制という身分制度も生まれました。この制度は正式にはヴァルナと言います。階層をジャーティと表現しますが、後にインドに来航したポルトガル人たちが、家柄や血統という意味のポルトガル語「カスタ」をもちいてこの制度を表現したことに由来します。

ヴァルナは、厳格な階層身分制度でした。

基本的身分は、バラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラの4つの階層でしたが、後に職業や社会の変化にともなって約3000ほどのジャーティ(カースト)に分化しました。

順位名称身分
第1階層バラモン司祭
第2階層クシャトリア王族・武人
第3階層ヴァイシャ平民
第4階層シュードラ奴隷
階層外ダリット不可触民


ヴァルナによる階層固定は、表向きは存在しないということになっていますが、一説によると現在でもインド社会に根強く残っていると言われています。

インドの2大叙事詩である『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』もこのころ成立し、バラモン教内部でもヴェーダの中にあるウパニシャッド(奥義書)と呼ばれる文献を元にしたウパニシャッド哲学が生まれ、バラモン教は発展していきます。

おわりに

以上が古代インド文明の成立についてです。このあとインドはさまざまな王国の統一や分裂が続くことになります。



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