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玄奘とは わかりやすい世界史用語824 |
著作名:
ピアソラ
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玄奘とは
玄奘(602年 - 664年)は、中国の唐代に活躍した仏教僧であり、学者、旅行者、翻訳者としても知られています。
生涯と出家
玄奘は河南省洛陽近くの陳留で生まれました。幼少期から宗教書を読み、父と共にその思想を学びました。13歳で沙弥(見習い僧)として出家し、20歳で比丘(正式な僧侶)となりました。隋朝の崩壊による政治的・社会的不安の中、四川省成都に移り、そこで仏教の経典を学びました。
インドへの旅
629年、玄奘は仏教の原典を求めてインドへの旅を決意しました。旅は往復陸路でした。当時の唐王朝は出国を許可しなかったため、彼は密かに出国し、シルクロードを経てインドに向かいました。この旅は16年間に及び、彼はナーランダ僧院で唯識学を学び、多くの仏跡を巡礼しました。インドではヴァルダナ朝の王ハルシャ・ヴァルダナの保護を受け、仏教の経典を収集しました。
帰国と翻訳活動
645年、玄奘は多くの経典を持ち帰り、長安に戻りました。彼の帰国は唐の皇帝太宗に高く評価され、密出国の罪は問われませんでした。玄奘は帰国後、仏教経典の翻訳に専念しました。彼の翻訳には、重要な大乗仏教の経典が含まれており、中国仏教に大きな影響を与えました。
影響と遺産
玄奘の業績は、中国仏教の発展に大きく寄与しました。彼の翻訳活動は、仏教の教義を正確に伝えるための重要な役割を果たし、法相宗の開祖としても知られています。また、彼の旅の記録である『大唐西域記』は、当時のインドと中央アジアの地理、文化、宗教についての貴重な情報源となっています。
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