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「カメルーン共和国」について調べてみよう 科目 中学社会 地理
著作名: 早稲男
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カメルーン共和国

カメルーン共和国(英語ではRepublic of Cameroon)は、アフリカ大陸西部に位置する共和制国家です。

このテキストでは、カメルーン共和国の特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。


1.国土

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カメルーン共和国は、西アフリカ中央部に位置する国で、国土面積は約475,440平方キロメートルに及び、熱帯雨林、サバンナ、高山地帯、砂漠など多様な自然環境を有しています。この地理的特徴から「アフリカの縮図」とも称されています。国の最高峰であるカメルーン山(4,095m)は火山で、観光地としても人気です。隣国は東にチャド、中央アフリカ共和国、南に赤道ギニア、ガボン、コンゴ共和国、西にナイジェリアがあり、中央アフリカ地域の交差点として重要な役割を果たしています。


2.人口と人種

2023年時点で、カメルーンの人口は約2,700万人と推定されています。人口は若年層が多く、平均年齢は約19歳とされています。多民族国家であり、250以上の民族が共存しており、主要な民族にはバントゥ系、フルベ系、サワ族などがあります。この多様性は、豊かな文化や伝統を形成する重要な要素となっています。


3.言語

カメルーンは公用語としてフランス語と英語を採用していますが、これはかつてのフランスとイギリスによる植民地支配を受けていたことに由来します。また、国内には約200もの先住民族言語が話されており、文化的多様性の一端を担っています。


4.主な産業

カメルーン経済は一次産業に大きく依存しています。農業ではカカオやコーヒー、木材が主要輸出品であり、鉱業では石油と天然ガスが重要な役割を果たしています。2022年時点で、液化天然ガス(LNG)の生産も増加していますが、経済の多様化は依然として大きな課題となっています。


5.主な観光地

観光業はカメルーン共和国にとって潜在的な成長分野として注視されています。美しい自然景観や文化遺産が訪問者を魅了します。著名な観光地にはカメルーン山やサナガ川、ロベケ国立公園があり、特に野生動物を観察できるエコツーリズムが人気です。


6.文化と歴史

カメルーン文化は、音楽、舞踊、工芸品など多岐にわたり、特にマコッサと呼ばれる音楽ジャンルは国際的にも知られています。また、食文化では「ンドーレ」と呼ばれるほうれん草のような葉とピーナッツソースを使った料理が有名です。


7.スポーツ

カメルーンはサッカー大国として有名で、代表チーム「インドミタブル・ライオンズ」はアフリカの中でも屈指の強豪として知られています。オリンピックや国際大会でも成功を収めており、このスポーツは国民生活の中核をなす存在です。


8.日本との関係

メルーンは1960年の独立直後に日本と外交関係を樹立し、長年にわたり良好な関係を維持しています。日本からの援助は主にインフラ開発や技術協力に集中しており、2022年時点で11の日本企業がカメルーンに進出しています。また、2002年のサッカーワールドカップではカメルーン代表が大分県の旧中津江村をキャンプ地として利用し、地域交流を深めました。


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