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クスコとは わかりやすい世界史用語388
著作名: ピアソラ
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クスコとは

クスコは、紀元1400年から1534年にかけて栄えたインカ帝国の宗教的および行政的な首都でした。インカ帝国は、キトからサンティアゴに至るまでの広大な領土を支配し、当時のアメリカ大陸で最大、そして世界でも最大の帝国でした。

クスコは、ピーク時には最大15万人の人口を擁し、その都市計画はピューマの形をしていました。特に目立つ建築物や宮殿が多く、中でも最も豊かなのは、金で覆われ、エメラルドで飾られた聖なるコリカンチャ複合施設で、インカの太陽神インティに捧げられた寺院が含まれていました。クスコは、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
神話によれば、インカ人は偉大な神ヴィラコチャによって創造され、太陽神インティから生まれたとされています。最初の8人のインカ人は、ティワナクまたは別のバージョンでは、聖なるパカリタンボ洞窟から出現し、その後クスコ渓谷に移住しました。マ ンコ・カパックとママ・オクロに率いられたこのグループは、黄金の杖が簡単に地面に打ち込める場所に定住するという以前の予言を果たしました。しかし、インカ人が繁栄する前に、彼らはまずチャンカ族を倒さなければなりませんでした。これは、1438年に実際にチャンカを倒したという事実に基づいています。こうしてインカの首都が確立されました。



クスコの地理的な位置は、古代の氷河湖の床にあり、周囲の様々な地域への自然なルートの中心点に位置していたため、有利でした。盆地は標高3,450メートルに位置し、山々に囲まれています。谷では作物を栽培することができ、丘は良い牧草地を提供していました。インカ人の典型的な方法で、自然は適応されましたが決して乱用されることはなく、川は運河化され、大きな都市のためのスペースを作るために方向転換されました。
クスコは、15世紀半ばにパチャクティの治世中に大規模な再建の時期を迎えました。実際に定住した人口が存在したのは紀元前500年またはそれ以前であり、主な先インカ時代の定住地はチャナパタでした。この時期の装飾された陶器が残っていますが、大きな建物や芸術作品、金属の証拠はありません。同様に、ティワナク時代のクスコ自体の遺跡はありません。クスコは、紀元1200年頃から本格的に形を成し始めましたが、14世紀にインカ・ロカの治世中に初めて首都の壮麗さを帯びました。

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