manapedia
更新日時:
藤原道長『この世をばわが世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思へば』現代語訳と解説(掛詞、句切れ)
著作名: 走るメロス
26,488 views
藤原道長/歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解


この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたることも なしと思へば


このテキストでは、藤原道長が詠んだ歌「この世をばわが世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思へば」のわかりやすい現代語訳・口語訳と解説(掛詞、句切れなど)、そして品詞分解を記しています。この歌は、小右記に記されています。



原文

この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたることも なしと思へば

ひらがなでの読み方

このよをば わがよとぞおもふ もちづきの かけたることも なしとおもへば



現代語訳

この世が自分のためにある世だと思う。今宵の満月に欠けているところのないように、自分にも不満がないと思うと。

解説・鑑賞のしかた

この歌の詠み手は、藤原道長です。自分の娘を一条天皇、三条天皇、後一条天皇に嫁がせ、3代に渡って天皇の外祖父として権力をふるいました。この歌は、三女「藤原威子」(ふじわらのいし)が後一条天皇に入内した祝いの席で詠まれました。

主な技法・単語・文法解説

掛詞

「このよをば」の「よ」が「世」と「夜」をかけている。

句切れ

二句切れ。

品詞分解

※名詞は省略しています。



この世
をば格助詞
係助詞
代名詞
格助詞
格助詞
強意の係助詞
思ふハ行四段活用「おもふ」の連体
望月
格助詞
かけカ行下二段活用「かく」の連用形
たる完了の助動詞「たり」の連体形
こと
係助詞
なしク活用の形容詞「なし」の終止形
格助詞
思へハ行四段活用「おもふ」の已然形
順接確定の接続助詞



著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。