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三星堆文化とは わかりやすい世界史用語283
著作名: ピアソラ
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三星堆文化とは

三星堆文化は、中国四川省広漢市に位置する主要な青銅器時代の文化であり、その遺跡は1986年に大規模に発掘されました。この文化は紀元前1600年頃から繁栄し、古蜀文明と関連があると考えられています。三星堆の遺跡は、ユネスコの世界遺産の暫定リストにも登録されており、近くの都市広漢にある三星堆博物館で展示されている多くの出土品が見られます。

三星堆文化は、その独特な芸術作品で知られています。特に、大きな目を持つ青銅製の仮面や頭部、像、さらには青銅の木などが特徴的です。これらの芸術作品は、中国の他の地域や文化では見られない独自の世界観を表現しているとされています。例えば、発掘された巨大な青銅製の仮面は、高さ71cm、幅131cmもあり、三星堆で発見された中で最大の青銅製仮面です。この仮面は、顔、目、耳が別々に鋳造され、その後に組み合わされました。額の中央と顔の両側には、何かに仮面を取り付けるための開口部があります。

三星堆文化のもう一つの特徴は、その神秘性です。この文化は突如として消滅し、その後長い間忘れられていました。しかし、1980年代になって初めて、この地域が青銅器時代の大都市であったことが明らかになりました。当時の壮麗な遺物や、意図的に破壊されたり焼かれたりして埋葬された貴重な品々が、三星堆文化の豊かさと力を物語っています。

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