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万葉集「春さればまづ咲くやどの梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ」の現代語訳と解説
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集の第5巻に収録されている「春さればまづ咲くやどの梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ」(八一八)の現代語訳・口語訳とその解説を記しています。この和歌は、平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった万葉集『梅花の歌三十二首并せて序』に収録された32首のうちのひとつです。

原文

(※1)春されば まづ咲く(※2)やどの 梅の花 ひとり見つつ(※3)や 春日暮らさむ

ひらがなでの読み方

はるされば まづさくやどの うめのはな ひとりみつつや はるひくらさむ

現代語訳

春になると最初に咲く庭の梅の花を、一人で眺めながら春の一日を過ごすのだろうか、いやそのようなことはできない

解説

筑前守山上大夫(=山上憶良)作の歌です。大伴旅人主催の梅花の宴にて詠まれた32首のひとつです。梅花の宴とは文字通り梅の花を題材とした歌を詠む会で、当時太宰府の長官であった大伴旅人を中心に開催されました。そのときに詠まれた32首にはすべて梅の花が含まれています。

単語・文法解説

(※1)春され「春さる」で「春が来る/春になる」の意味
(※2)やど原文を「庭」とするものもある
(※3)や「や〜む」で係り結び。ここでは反語の意味で訳す


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