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沙石集『ねずみの婿とり』テストで出題されそうな問題 |
著作名:
走るメロス
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沙石集『ねずみの婿とり』
ここでは、沙石集の中の『ねずみの婿とり』でテストに出題されそうな問題をピックアップしていきます。
次の文章を読み、問いに答えよ。
ねずみの、娘をまうけて、
「天下に並びなき婿をとらむ。」
と、おほけなく思ひ企てて、
「日天子こそ世を照らしたまふ徳めでたけれ。」
と思ひて、朝日の出でたまふに、
「娘をもちて候ふ。みめかたちなだらかに候ふ。まゐらせむ。」
と申すに、
「われは世間を照らす徳あれども、雲に会ひぬれば光もなくなるなり。雲を婿にとれ。」
とおほせられければ、
「まことに。」
と思ひて、黒き雲の見ゆるに会ひて、このよし申すに、
「われは日の光をも隠す徳あれども、風に吹き立てられぬれば、何にてもなし。風を婿にせよ。」
と言ふ。
「さも。」
と思ひて、山風の吹けるに向かひて、このよし申すに、
「われは雲をも吹き、木草をも吹きなびかす徳あれども、築地に会ひぬれば力なきなり。築地を婿にせよ。」
と言ふ。
「げに。」
と思ひて、築地にこのよしを言ふに、
「われは風にて動かぬ徳あれども、ねずみに掘らるるとき、耐へがたきなり。」
と言ひければ、さては、ねずみは何にもすぐれたるとて、ねずみを婿にとりけり。
問題
■Q1:「築地」を現代仮名遣いで記しなさい。
■Q2:「天下に並びなき婿をとらむ。」を現代語訳しなさい。
■Q3:ここでの「おほけなく」の意味を答えなさい。
■Q4:「照らしたまふ」の「たまふ」を文法的に説明しなさい。
■Q5:ここでの「なだらかに」の意味を答えなさい。
■Q6:「徳」とあるが、ここでいう徳とは何を指すか答えなさい。
■Q7:「築地を婿にせよ」の「せよ」を文法的に説明しなさい。
■次ページ:解答と現代語訳
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