更新日時:
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古文単語「ふと」の意味・解説【副詞】 |
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著作名:
走るメロス
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※「ふと」には
①副詞
②浮図/浮屠(名詞)
などの用法があるが、ここでは「①副詞」を扱う。
たやすく、簡単に。
[出典]:竜の頸の玉 竹取物語
「わが弓の力は、竜あらばふと射殺して、首の珠は取りてむ。」
[訳]:私の弓の力であれば、もし竜がいるものならたやすく射
殺して、首の珠を手に入れられるだろう。
「わが弓の力は、竜あらばふと射殺して、首の珠は取りてむ。」
[訳]:私の弓の力であれば、もし竜がいるものならたやすく射
殺して、首の珠を手に入れられるだろう。
さっと、たちまち、すぐに。
[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「中将取りつれば、ふと天の羽衣うち着せ奉りつれば、翁をいとほし、かなしと思しつることも失せぬ。」
[訳]:中将が(壺を)取ったので、(天人が)さっと天の羽衣を(かぐや姫に)お着せ申し上げたところ、翁を気の毒だ、ふびんだとお思いになっていたことも( 天の羽衣の影響でかぐや姫の心から)消えてしまいました。
「中将取りつれば、ふと天の羽衣うち着せ奉りつれば、翁をいとほし、かなしと思しつることも失せぬ。」
[訳]:中将が(壺を)取ったので、(天人が)さっと天の羽衣を(かぐや姫に)お着せ申し上げたところ、翁を気の毒だ、ふびんだとお思いになっていたことも( 天の羽衣の影響でかぐや姫の心から)消えてしまいました。
不意に、急に、思いがけず。
[出典]:九月ばかり 枕草子
「少し日たけぬれば、萩などの、いと重げなるに、露の落つるに枝のうち動きて、人も手ふれぬに、ふとうへざまへあがりたるも、いみじうをかし...」
[訳]:少し日が高くなると、萩などで、(露がたくさんついて)とても重たそうであるものに、露が落ちると枝がすこし揺れ動いて、人が手を触れないのに、急に上の方へ跳ね上がったのも、とても趣があります...
「少し日たけぬれば、萩などの、いと重げなるに、露の落つるに枝のうち動きて、人も手ふれぬに、ふとうへざまへあがりたるも、いみじうをかし...」
[訳]:少し日が高くなると、萩などで、(露がたくさんついて)とても重たそうであるものに、露が落ちると枝がすこし揺れ動いて、人が手を触れないのに、急に上の方へ跳ね上がったのも、とても趣があります...
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