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古文単語「うつしごころ/現し心」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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うつしごころ/現し心

このテキストでは、古文単語「うつしごころ/現し心」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味

正気、しっかりした気持ち、平常心

[出典]安元の大火 方丈記
「空には灰を吹きたてたれば、火の光に映じて、あまねく紅なる中に、風に堪へず、吹き切られたる炎、飛ぶがごとくして、一、二町を越えつつ移りゆく。その中の人、うつし心あらんや。」

[訳]:空には(風が)灰を吹き上げたので、(それが)炎の光に照り映えて、(あたり一面が)残す所なく真っ赤になっている中に、風(の勢い)にこらえきれず、吹きちぎられた炎が、まるで飛ぶように、一町、二町を越えては(燃え)移っていく。その中にいる人は、正気があるだろうか、いやあるはずがない。


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