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伊勢物語『紫/武蔵野の心』(むかし、女はらから二人ありけり〜)の品詞分解
著作名: 走るメロス
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伊勢物語『紫/武蔵野の心』

このテキストでは、伊勢物語の第41段『紫/武蔵野の心』(むかし、女はらから二人ありけり〜)の品詞分解を記しています。書籍によっては「むさしのの心」や「女はらから」などと題するものもあります。



※伊勢物語は平安時代初期に書かれた歌物語です。作者は未詳ですが、在原業平がモデルではないかと言われています。
品詞分解

※名詞は省略しています。


■むかし、女はらから二人ありけり。一人はいやしき男のまづしき、一人はあてなる男もたりけり。いやしき男もたる、十二月のつごもりに、うへのきぬを洗ひて、手づから張りけり。

むかし、ー
女はらからー
二人ー
あり ラ行変格活用「あり」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形
一人ー
は計上
いやしきシク活用の形容詞「いやし」の連体形
男ー
の格助詞
貧しき、シク活用の形容詞「まどし」の連体形
一人ー
は係助詞
あてなるナリ活用の形容動詞「あてなり」の連体形
男ー
もたりラ行変格活用「もたり」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形
いやしきシク活用の形容詞「いやし」の連体形
男ー
もたる、ラ行変格活用「もたり」の連体形
しはすー
の格助詞
つごもりー
に、格助詞
うへのきぬー
を格助詞
洗ひハ行四段活用「あらふ」の連用形
て、接続助詞
手づから副詞
張りラ行四段活用「はる」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形



■心ざしはいたしけれど、さるいやしきわざも習はざりければ、うへのきぬの肩を張り破りてけり。せむ方もなくて、ただ泣きに泣きけり。

心ざしー
は係助詞
いたしサ行四段活用「いたす」の連用形
けれ過去の助動詞「けり」の已然形
ど、接続助詞
さる連体詞またはラ行変格活用「さり」の連体形
いやしきシク活用の形容詞「いやし」の連体形
わざー
も係助詞
ならはハ行四段活用「ならふ」の未然形
ざり打消の助動詞「ず」の連用形
けれ過去の助動詞「けり」の已然形
ば、接続助詞
うへのきぬー
の格助詞
肩ー
を格助詞
張り破りラ行四段活用「はりやる」の連用形
て完了の助動詞「つ」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形
せむ方名詞またはサ行変格活用「す」の未然形「せ」+推量の助動詞「む」の連体形「む」+名詞「方」
も係助詞
なくク活用の形容詞「なし」の連用形
て、接続助詞
ただ副詞
泣きカ行四段活用「なく」の連用形
に格助詞
泣きカ行四段活用「なく」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形



■これをかのあてなる男聞きて、いと心ぐるしかりければ、いと清らなる緑衫のうへのきぬを見いでてやるとて、

これ代名詞
を、格助詞
か代名詞
の格助詞
あてなるナリ活用の形容動詞「あてなり」の連体形
男ー
聞きカ行四段活用「きく」の連用形
て、接続助詞
いと副詞
心苦しかりシク活用の形容詞「こころぐるし」の連用形
けれ過去の助動詞「けり」の已然形
ば、接続助詞
いと副詞
清らなる形容動詞「きよらなり」の連体形
緑衫(ろうさう)ー
の格助詞
うへのきぬー
を格助詞
見出でダ行下二段活用「みいづ」の連用形
て接続助詞
やるラ行四段活用「やる」の連体形
とて、格助詞または格助詞「と」+接続助詞「て」



■「むらさきの色こき時はめもはるに野なる草木ぞわかれざりける」武蔵野の心なるべし。

「むらさきー
の格助詞
色ー
こきク活用の形容詞「こし」の連体形
時ー
は係助詞
めー
も係助詞
はるに副詞またはナリ活用の形容動詞「はるなり」の連用形
野ー
なる断定の助動詞「なり」の連体形
草木ー
ぞ係助詞(係り結び)
わかれラ行下二段活用「わかる」の未然形またはカ行四段活用「わく」の未然形「わか」+可能の助動詞「る」の未然形
ざり打消の助動詞「ず」の連用形
ける」詠嘆の助動詞「けり」の連体形(係り結び)
武蔵野ー
の格助詞
心ー
なる断定の助動詞「なり」の連体形
べし。推量の助動詞「べし」の終止形


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