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古文単語「はらふ/払ふ/掃ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
18,328 views |
はらふ/払ふ/掃ふ
このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「はらふ/払ふ/掃ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「はらふ」には
①払ふ/掃ふ
②祓ふ
などの用法があるが、ここでは「①払ふ/掃ふ」を扱う。
ハ行四段活用
未然形 | はらは |
連用形 | はらひ |
終止形 | はらふ |
連体形 | はらふ |
已然形 | はらへ |
命令形 | はらへ |
■意味1:他動詞
取り除く、取り去る。
[出典]:末摘花 源氏物語
「橘の木に埋もれたる、御随身召して払はせたまふ。」
[訳]:橘の木が(雪に)埋もれているので、従者をお呼びになってお取り除かせになります。
「橘の木に埋もれたる、御随身召して払はせたまふ。」
[訳]:橘の木が(雪に)埋もれているので、従者をお呼びになってお取り除かせになります。
■意味2:他動詞
掃除する、払いのける。
[出典]:漂泊の思ひ・旅立ち 奥の細道
「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて...」
[訳]:私もいつの頃からか、ちぎれ雲が風に誘われて行くように、さまよい歩きたいという気持ちがおさまらずに、海辺をさすらい歩き、去年の秋に、川のほとりの古びた家に(旅から)戻り(留守にしておいた間にできていた)蜘蛛の巣をはらいのけて(住んでいるうちに)...
「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて...」
[訳]:私もいつの頃からか、ちぎれ雲が風に誘われて行くように、さまよい歩きたいという気持ちがおさまらずに、海辺をさすらい歩き、去年の秋に、川のほとりの古びた家に(旅から)戻り(留守にしておいた間にできていた)蜘蛛の巣をはらいのけて(住んでいるうちに)...
■意味3:他動詞
敵を追い払う、追いのける、討伐する。
[出典]:宇治拾遺物語
「とりばみといふ者を払ひて入れずして...」
[訳]:とりばみという者を追い払って(中に)入れないようにして...
「とりばみといふ者を払ひて入れずして...」
[訳]:とりばみという者を追い払って(中に)入れないようにして...
■意味4:他動詞
人払いをする、人を遠ざける。
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