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古文単語「さしかたむ/差し固む/鎖し固む」の意味・解説【マ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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さしかたむ/差し固む/鎖し固む

このテキストでは、マ行下二段活用の動詞「さしかたむ/差し固む/鎖し固む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

マ行下二段活用

未然形さしかため
連用形さしかため
終止形さしかたむ
連体形さしかたむる
已然形さしかたむれ
命令形さしかためよ


意味1:他動詞

(門や戸を)
しっかりと閉ざす

[出典]:少女 源氏物語
「例はことに鎖し固めなどもせぬを...」

[訳]:いつもは特にしっかりと(中障子を)閉ざしていないのに...


意味2:他動詞

厳重に警備する、しっかりと身支度をする

[出典]平泉 奥の細道
「泰衡らが旧跡は、衣が関を隔てて南部口をさし固め、夷を防ぐと見えたり。」

[訳]:泰衡たちの旧跡は、衣が関を間において南部地方からの入り口を厳重に警備し、夷(の侵入)を防いだと思われる。


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