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古文単語「くもでなり/蜘蛛手なり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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くもでなり/蜘蛛手なり

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形容動詞・ナリ活用

未然形くもでなら
連用形くもでなりくもでに
終止形くもでなり
連体形くもでなる
已然形くもでなれ
命令形くもでなれ


意味1

八方に分かれている、八方に分岐している

[出典]東下り 伊勢物語
「そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける。」

[訳]:そこを八橋といったのは、水が流れる川が八方に分岐しているので、橋を八つ渡してあることに基いて、八橋といったのでした。


意味2

あれこれと心が乱れる様

[出典]:御伽草子
蜘蛛手に物をこそ思ひたまひける。」

[訳]あれこれと心乱れる様子で物思いをなさいました。


意味3

(戦場で)
四方八方に駆け回る、四方八方に太刀を振り回す

[出典]木曾最期 平家物語
「木曾三百余騎、六千余騎が中をたてさま、よこさま、蜘蛛手、十文字にかけわって、うしろへつっと出でたれば、五十騎ばかりになりにけり。」

[訳]:木曽義仲勢は300騎ほど、6000騎の(一条次郎勢の)中を縦に、横に、四方八方に、十文字に駆けて、(彼らの)後ろに出たところ、(味方の軍勢は)50騎ほどになっていた。


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