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古文単語「したし/親し」の意味・解説【形容詞シク活用】
著作名: 走るメロス
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したし/親し

このテキストでは、シク活用の形容詞「したし/親し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・シク活用

未然形したしくしたしから
連用形したしくしたしかり
終止形したし
連体形したしきしたしかる
已然形したしけれ
命令形したしかれ


意味1

近親である、血縁が近い

[出典]これも仁和寺の法師 徒然草
「『かかることは、文にも見えず、伝へたる教へもなし。』と言へば、また仁和寺へ帰りて、親しき者、老いたる母など、枕上に寄りゐて泣き悲しめども、聞くらむともおぼえず。」

[訳]:「このようなことは書物にも見られないし、受け継いでいる教えもない。」と(医者が)言うので、(法師たちは)また仁和寺に帰って、近親の者、老いた母親らが、枕元に集まり座って泣き悲しむものの、(本人は)聞いているだろうとも思えない。


意味2

仲が良い、関係が良い、よく知っている

[出典]:松風 源氏物語
親しき家司に仰せたまひて...」

[訳]:(光源氏は)よく知っている家司にお命じになり...


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