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古文単語「すつ/捨つ/棄つ」の意味・解説【タ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
22,100 views |
すつ/捨つ/棄つ
このテキストでは、タ行下二段活用の動詞「すつ/捨つ/棄つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
タ行下二段活用
未然形 | すて |
連用形 | すて |
終止形 | すつ |
連体形 | すつる |
已然形 | すつれ |
命令形 | すてよ |
■意味1:他動詞
(不用のものとして)
捨てる、投げ出す、放り出す。
[出典]:上にさぶらふ御猫は 枕草子
「打ち殺して捨てはべりぬ。」
[訳]:打ち殺して捨てました。
「打ち殺して捨てはべりぬ。」
[訳]:打ち殺して捨てました。
■意味2:他動詞
見捨てる、顧みない。
■意味3:他動詞
俗世間から離れる、出家する、仏門に入る。
[出典]:夕霧 源氏物語
「捨てたる身には思ひ悩むべきにはあらねど...」
[訳]:仏門に入った身(の私)には思い悩まなければならないことではないですが...
「捨てたる身には思ひ悩むべきにはあらねど...」
[訳]:仏門に入った身(の私)には思い悩まなければならないことではないですが...
■意味4:他動詞
(大切な何かを)捨てる覚悟で(何かをする)。
※この用法の場合、「命をすつ」や「身をすつ」などの形で用いられることが多い。
■意味5:補助動詞
〜てしまう、〜てのける。
※この用法の場合、「動詞の連用形+接続助詞て」の下に付く。
[出典]:鼓判官 平家物語
「その鼓め打ち破ってすてよ。」
[訳]:その太鼓を打ち破ってしまえ。
「その鼓め打ち破ってすてよ。」
[訳]:その太鼓を打ち破ってしまえ。
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