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四大公害訴訟がもたらした意味
著作名: ピタゴラス3世
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公害

公害とは、企業が生産活動をする中から出てきた汚染水や気体、また騒音などによって、本来あった生活環境がおびやかされ、最悪の場合靭帯にまで影響を与えるようなことを指します。主に次の7つを指します。(典型7公害と言います。)

・大気汚染
・水質汚濁
・土壌汚染
・地盤沈下
・騒音
・振動
・悪臭



日本が急速に発展した高度成長期にこの公害は多く発生しましたが、中でも次に挙げる4つの公害が、四大公害として語り継がれています。中学校でも学習した内容だとは思いますが、復習をかねて見なおしてみます。
四大公害病

病名地域引き起こした会社原因・概要
水俣病熊本県 水俣市・鹿児島県チッソ工場から流れでた廃液が原因で水銀中毒
四日市ぜんそく三重県 四日市市昭和四日市石油など6社石油コンビナートから排出された亜硫酸ガスが原因でぜんそく
イタイイタイ病富山県 神通川三井金属鉱業鉱山から流れでたカドミウムによって骨がボロボロに
新潟水俣病新潟県 阿賀野川昭和電工工場から流れでた廃液が原因で水銀中毒


四大公害訴訟がもたらした意味

上に挙げた四大公害の訴訟は、すべて原告側の勝訴に終わりました。この判決は非常に大きな意味をもっていて、まず企業の公害に対する責任を明確にしたこと。そして企業には公害を防ぐ義務があり、その対策の費用、そして仮に公害をおこしてしまった場合にはその賠償と公害を取り除く費用は企業が負担をしなければならないと明確にしたことは非常に大きな意味がありました。


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