更新日時:
|
|
四大公害訴訟がもたらした意味 |
|
著作名:
ピタゴラス3世
21,811 views |
公害とは、企業が生産活動をする中から出てきた汚染水や気体、また騒音などによって、本来あった生活環境がおびやかされ、最悪の場合靭帯にまで影響を与えるようなことを指します。主に次の7つを指します。(典型7公害と言います。)
・大気汚染
・水質汚濁
・土壌汚染
・地盤沈下
・騒音
・振動
・悪臭
日本が急速に発展した高度成長期にこの公害は多く発生しましたが、中でも次に挙げる4つの公害が、四大公害として語り継がれています。中学校でも学習した内容だとは思いますが、復習をかねて見なおしてみます。
病名 | 地域 | 引き起こした会社 | 原因・概要 |
水俣病 | 熊本県 水俣市・鹿児島県 | チッソ | 工場から流れでた廃液が原因で水銀中毒 |
四日市ぜんそく | 三重県 四日市市 | 昭和四日市石油など6社 | 石油コンビナートから排出された亜硫酸ガスが原因でぜんそく |
イタイイタイ病 | 富山県 神通川 | 三井金属鉱業 | 鉱山から流れでたカドミウムによって骨がボロボロに |
新潟水俣病 | 新潟県 阿賀野川 | 昭和電工 | 工場から流れでた廃液が原因で水銀中毒 |
上に挙げた四大公害の訴訟は、すべて原告側の勝訴に終わりました。この判決は非常に大きな意味をもっていて、まず①企業の公害に対する責任を明確にしたこと。そして②企業には公害を防ぐ義務があり、その対策の費用、そして仮に公害をおこしてしまった場合にはその賠償と公害を取り除く費用は企業が負担をしなければならないと明確にしたことは非常に大きな意味がありました。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
最近見たテキスト
四大公害訴訟がもたらした意味
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
現代社会
- 青年期と自己の形成
- 青年期の意義・課題
- 自己実現と社会参加
- 日本の伝統思想と外来思想
- 現代の民主政治と政治参加の意義
- 民主政治
- 日本国憲法
- 平和主義と日本の安全保障
- 立法・行政・司法のしくみ
- 世論の形成
- 政党政治と選挙制度
- 地方自治・地域社会
- 各国の政治のしくみ
- 現代の経済社会と経済活動の在り方
- 経済社会・市場経済
- 企業のはたらき
- 経済成長と景気変動
- 税金と財政のしくみ
- 金融のしくみ
- 戦後日本経済の発展
- 中小企業と農業問題
- 労働問題
- 社会保障制度
- 公害問題
- 国際社会の動向と日本の果たすべき役割
- 国際社会の動向
- 国際法・国際平和・国際連合
- 核兵器と軍縮問題
- 国際経済のしくみ
- 南北問題と経済協力
- 地域的経済統合
- アジア経済と日本
- その他
- その他