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古文単語「いはけなし/稚けなし」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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いはけなし/稚けなし

このテキストでは、ク活用の形容詞「いはけなし/稚けなし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形いはけなくいはけなから
連用形いはけなくいはけなかり
終止形いはけなし
連体形いはけなきいはけなかる
已然形いはけなけれ
命令形いはけなかれ


意味1

(年齢が)
幼い

[出典]:桐壷 源氏物語
いはけなき人を、いかにと思ひやりつつ...」

[訳]幼い人(光源氏のこと)を、どうしているかとおしはかり案じて...


意味2

(性格が)
幼稚である、子供っぽい、あどけない

[出典]若葉・北山の垣間見 源氏物語
「面つきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、髪ざし、いみじううつくし。」

[訳]:顔つきがたいそうかわいらしく、眉毛のあたりがほんのりと美しく見え、あどけなく(髪を)かき上げた額の様子、髪の生え具合が、たいそうかわいらしいです。


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