manapedia
更新日時:
古文単語「ゐざる/膝行る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
12,797 views
ゐざる/膝行る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「ゐざる/膝行る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形ゐざら
連用形ゐざり
終止形ゐざる
連体形ゐざる
已然形ゐざれ
命令形ゐざれ


意味1:自動詞

膝を床につけた状態で移動する

[出典]宮に初めて参りたるころ 枕草子
ゐざり帰るにや遅きと上げちらしたるに、雪降りにけり。」

[訳]膝をついた状態で移動して(退出して自分の部屋に)帰るやいなや(格子を)上げたところ、(外では)雪が降っていたのでした。


意味2:自動詞

(舟などが)
のろのろと進む

[出典]:二月九日 土佐日記
「船を曳きつつ上れども、川の水なければ、ゐざりにのみぞゐざる。 」

[訳]:舟を引っ張りながら(川を)上っていきますが、川の水がないので、ただのろのろと進みます



このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。