|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
古文単語「まぎる/紛る」の意味・解説【ラ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
13,657 views |
まぎる/紛る
このテキストでは、ラ行下二段活用の動詞「まぎる/紛る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行下二段活用
未然形 | まぎれ |
連用形 | まぎれ |
終止形 | まぎる |
連体形 | まぎるる |
已然形 | まぎるれ |
命令形 | まぎれよ |
■意味1:自動詞
他のものに入り交じって区別がつかなくなる。
[出典]:蜻蛉日記
「紙の色にさへ紛れて、さらにえ見えたまへず。」
[訳]:紙の色にまで入り交じって区別がつかず、まったく見えません。
「紙の色にさへ紛れて、さらにえ見えたまへず。」
[訳]:紙の色にまで入り交じって区別がつかず、まったく見えません。
■意味2:自動詞
隠れて目立たなくする、隠れて密かに行動する、隠れる。
[出典]:若紫・北山の垣間見 源氏物語
「日もいと長きにつれづれなれば、夕暮れのいたう霞みたるにまぎれて、かの小柴垣のもとに立ち出で給ふ。」
[訳]:日もたいそう長く手持ち無沙汰なので、(光源氏は)夕暮れでひどく霞がかっているのに隠れて、あの小柴垣の所に出て来なさいます。
「日もいと長きにつれづれなれば、夕暮れのいたう霞みたるにまぎれて、かの小柴垣のもとに立ち出で給ふ。」
[訳]:日もたいそう長く手持ち無沙汰なので、(光源氏は)夕暮れでひどく霞がかっているのに隠れて、あの小柴垣の所に出て来なさいます。
■意味3:自動詞
他のことに心を奪われて忘れる。
[出典]:ある者、子を法師になして 徒然草
「まづさしあたりたる目の前の事にのみまぎれて月日をおくれば、ことごとなすことなくして、身は老いぬ。」
[訳]:とりあえずさしあたって目の前のことにだけ心を奪われて月日を過ごせば、すべてにおいて大成することなく、体は老いてしまいます。
「まづさしあたりたる目の前の事にのみまぎれて月日をおくれば、ことごとなすことなくして、身は老いぬ。」
[訳]:とりあえずさしあたって目の前のことにだけ心を奪われて月日を過ごせば、すべてにおいて大成することなく、体は老いてしまいます。
■意味4:自動詞
取り込んでいる、忙しくて差し障りがある。
[出典]:戒文 平家物語
「出仕にまぎれ、政務にほだされ、驕慢の心のみふかくして...」
[訳]:役所務めに忙しく差し障りがあり、政務に縛られ、おごった気持ちばかりが強く...
「出仕にまぎれ、政務にほだされ、驕慢の心のみふかくして...」
[訳]:役所務めに忙しく差し障りがあり、政務に縛られ、おごった気持ちばかりが強く...
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「たがふ/違ふ」の意味・解説【ハ行四段活用/ハ行下二段活用】
>
古文単語「ひきしのぶ/引き忍ぶ」の意味・解説【バ行四段活用/バ行上二段活用】
>
古文単語「きざす/萌す/兆す」の意味・解説【サ行四段活用】
>
古文単語「なんぞ/何ぞ」の意味・解説【副詞・連語】
>
古文単語「すゆ/据ゆ」の意味・解説【ヤ行下二段活用】
>
最近見たテキスト
古文単語「まぎる/紛る」の意味・解説【ラ行下二段活用】
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
注目テキスト