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古文単語「ある/荒る」の意味・解説【ラ行下二段活用】 |
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著作名:
走るメロス
30,475 views |
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「ある/荒る」の意味・活用・使用例【ラ行下二段活用】
このテキストでは、ラ行下二段活用の動詞「ある/荒る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行下二段活用
| 未然形 | あれ |
| 連用形 | あれ |
| 終止形 | ある |
| 連体形 | あるる |
| 已然形 | あるれ |
| 命令形 | あれよ |
■意味1:自動詞
(天候や海などが)
荒れる、激しくなる。
[出典]:宇多の松原 土佐日記
「これらを人の笑ふを聞きて、海は荒るれども、心はすこし凪ぎぬ。 」
[訳]:これらを人が笑うのを聞いて、海は荒れているけれども、心は少し落ち着いた。
「これらを人の笑ふを聞きて、海は荒るれども、心はすこし凪ぎぬ。 」
[訳]:これらを人が笑うのを聞いて、海は荒れているけれども、心は少し落ち着いた。
■意味2:自動詞
(家や田畑などが)
荒れ果てる。
[出典]:万葉集
「楽浪の国つ御神のうらさびて荒れたる都見れば悲しも 」
[訳]:楽浪の地の神の御心がすさんでしまって、(そのために)荒れ果てた都を見ると悲しいことよ
「楽浪の国つ御神のうらさびて荒れたる都見れば悲しも 」
[訳]:楽浪の地の神の御心がすさんでしまって、(そのために)荒れ果てた都を見ると悲しいことよ
■意味3:自動詞
興ざめる、白ける。
[出典]:文覚被流 平家物語
「『こはいかに、こはいかに。』とさはがれければ、御遊もはや荒れにけり。」
[訳]:「これはどうしたことだ、これはどうしたことだ。」と騒がれたので、管弦のお遊びもすぐに白けてしまった。
「『こはいかに、こはいかに。』とさはがれければ、御遊もはや荒れにけり。」
[訳]:「これはどうしたことだ、これはどうしたことだ。」と騒がれたので、管弦のお遊びもすぐに白けてしまった。
■意味4:自動詞
心がすさむ、腹を立てる。
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