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万葉集「正月立ち春の来たらばかくしこそ梅を招きつつ楽しき終へめ」の現代語訳と解説
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集の第5巻に収録されている「正月立ち春の来たらばかくしこそ梅を招きつつ楽しき終へめ」(八一五)の現代語訳・口語訳とその解説を記しています。この和歌は、平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった万葉集『梅花の歌三十二首并せて序』に収録された32首のうちのひとつです。

原文

(※1)正月立ち 春の来たらば かくし(※2)こそ 梅を招きつつ 楽しき終へめ

ひらがなでの読み方

むつきたち はるのきたらば かくしこそ うめををきつつ たのしきをへめ

現代語訳

正月になり春がやってきたならば、毎年このように梅を招き寄せては楽しみの限りを尽くそうではないですか

解説

大弐紀卿(=紀朝臣男人)作の歌です。大伴旅人主催の梅花の宴にて詠まれた32首のひとつです。梅花の宴とは文字通り梅の花を題材とした歌を詠む会で、当時太宰府の長官であった大伴旅人を中心に開催されました。そのときに詠まれた32首にはすべて梅の花が含まれています。大弐紀卿はこの会の主賓で、この歌は挨拶代わりに詠まれたものとされています。

単語・文法解説

(※1)正月一月
(※2)こそ「こそ〜め」で係り結び。「め」は意志を表す助動詞「む」の已然形


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