|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
古文単語「たけし/猛し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
著作名:
走るメロス
39,045 views |
たけし/猛し
このテキストでは、ク活用の形容詞「たけし/猛し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | たけく | たけから |
連用形 | たけく | たけかり |
終止形 | たけし | ◯ |
連体形 | たけき | たけかる |
已然形 | たけけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | たけかれ |
■意味1
勇ましい、力強い、荒々しい。
[出典]:仮名序 古今和歌集
「たけき武士の心をも慰むるは歌なり。」
[訳]:勇ましい武士の心をもなごやかにするのは和歌である。
「たけき武士の心をも慰むるは歌なり。」
[訳]:勇ましい武士の心をもなごやかにするのは和歌である。
■意味2
勢いが盛んである。
■意味3
強気である、気丈である。
[出典]:蓬生 源氏物語
「かかる御ありさまにてたけく世を思し...」
[訳]:このようなご様子でいながら、強気に世間のことをお思いになり...
「かかる御ありさまにてたけく世を思し...」
[訳]:このようなご様子でいながら、強気に世間のことをお思いになり...
■意味4
優れている、立派である。
[出典]:若菜上 源氏物語
「わが宿世はいとたけくぞおぼえたまひける。」
[訳]:自分の人生はまったく立派なものだとお思いになりました。
「わが宿世はいとたけくぞおぼえたまひける。」
[訳]:自分の人生はまったく立派なものだとお思いになりました。
■意味5
精一杯できる、やっとできる。
※この用法の場合、「たけきこと」の形で用いられる。
[出典]:手習 源氏物語
「ただ硯に向かひて、思ひ余る折は、手習ひをのみたけきことにて書き付けたまふ。」
[訳]:ただ硯に向かって、思い悩むときには、思いの向くままに書くことを精一杯できることとして書きつけていらっしゃいます。
「ただ硯に向かひて、思ひ余る折は、手習ひをのみたけきことにて書き付けたまふ。」
[訳]:ただ硯に向かって、思い悩むときには、思いの向くままに書くことを精一杯できることとして書きつけていらっしゃいます。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「しろし/白し」の意味・解説【形容詞ク活用】
>
古文単語「さこそ/然こそ」の意味・解説【連語】
>
古文単語「ゑひあく/酔ひ飽く」の意味・解説【カ行四段活用】
>
古文単語「ここだ/幾許」の意味・解説【副詞】
>
古文単語「まうづ/詣づ」の意味・解説【ダ行下二段活用】
>
最近見たテキスト
古文単語「たけし/猛し」の意味・解説【形容詞ク活用】
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング