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『不顧後患』現代語訳(口語訳)・書き下し文と解説 |
著作名:
走るメロス
318,427 views |
テストに役立つ!『不顧後患』原文・現代語訳と解説
このテキストでは、中国の故事集『説苑』の一節『不顧後患』の原文(白文)、書き下し文、わかりやすい現代語訳(口語訳)とその解説を記しています。
白文(原文)
呉王欲伐荊、其左右日、
「敢有諫者死。」
舎人有少儒子者。
欲諫不敢。
即懐丸操弾、遊於後園。
露其衣。
如是者三旦。
呉王日、
「子来。
何苦沾衣如此。」
何苦沾衣如此。」
対日、
「園中有樹。
其上有蝉。
蝉高居悲鳴飲露、不知蟷螂在其後也。
蟷螂委身曲附、欲取蝉、而不知黄雀在其傍也。
黄雀延頸、欲啄蟷螂、而不知蝉丸在其下也。
此三者、皆務欲得其前利、而不顧其後之有患也。」
其上有蝉。
蝉高居悲鳴飲露、不知蟷螂在其後也。
蟷螂委身曲附、欲取蝉、而不知黄雀在其傍也。
黄雀延頸、欲啄蟷螂、而不知蝉丸在其下也。
此三者、皆務欲得其前利、而不顧其後之有患也。」
呉王日、
「善哉。」
乃罷其兵。
書き下し文
呉王荊を伐たんと欲し、其の左右に告げて曰はく、
「敢へて諫むる者有らば死せん。」と。
舎人に少孺子なる者有り。
諫めんと欲するも敢へてせず。
則ち丸を懐き弾を操りて、後園に遊ぶ。
露其の衣を沾す。
是くのごとき者三旦なり。
呉王曰はく、
「子来たれ。
何ぞ苦だ衣を沾すこと此くのごとき。」と。
何ぞ苦だ衣を沾すこと此くのごとき。」と。
対へて曰はく、
「園中に樹有り。
其の上に蝉有り。
蝉高居し悲鳴して露を飲み、螳螂の其の後ろに在るを知らざるなり。
螳螂身を委ねて曲附し、蝉を取らんと欲し、而も黄雀の其の傍らに在るを知らざるなり。
黄雀頸を延べ、螳螂を啄まんと欲し、而も弾丸の其の下に在るを知らざるなり。
此の三者は、皆務めて其の前利を得んと欲し、而も其の後ろの患へ有るを顧みざるなり。」と。
其の上に蝉有り。
蝉高居し悲鳴して露を飲み、螳螂の其の後ろに在るを知らざるなり。
螳螂身を委ねて曲附し、蝉を取らんと欲し、而も黄雀の其の傍らに在るを知らざるなり。
黄雀頸を延べ、螳螂を啄まんと欲し、而も弾丸の其の下に在るを知らざるなり。
此の三者は、皆務めて其の前利を得んと欲し、而も其の後ろの患へ有るを顧みざるなり。」と。
呉王曰はく、
「善きかな。」と。
乃ち其の兵を罷む。
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