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蜻蛉日記原文全集「七月になりて相撲のころ」 |
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著作名:
古典愛好家
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蜻蛉日記
七月になりて相撲(すまひ)のころ
七月になりて相撲(すまひ)のころ、ふるきあたらしきと一くだりづつひき包みて、
「これ、せさせ給へ」
とてはあるものか。見るに目くるるここちぞする。古体(こたい)の人は、
「あないとほし。かしこには、えつかうまつらずこそはあらめ」
なま心ある人などさし集まりて、
「すずろはしや、えせでわろからんをだにこそ聞かめ」
などさだめて、返しやりつるもしるく、ここかしこになん持て散りてすると聞く。かしこにもいとなさけなしとにやあらん、二十余日おとづれもなし。
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