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モンゴル帝国の成立と4ハン国(チンギス、オゴタイ、フビライなど) 受験対策問題 31 |
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著作名:
レキシントン
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※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
・モンゴル民族とは、モンゴル高原に住んでいたアルタイ語系の遊牧民のことである。モンゴル民族は様々な部族に分かれており、クリルタイという集会でハン(汗)という君主の選定や遠征の決定などを行った。
・1162年頃に生まれたテムジンという人物が次第に有力となり、モンゴルの全部族を統一していった。1206年、クリルタイによって君主に選出されたテムジンは、チンギス=ハンの称号を与えられ、征服活動をはじめた。金や西夏を攻撃し、ホラズムを征服後、ユーラシア大陸に大帝国を建設した。広大なモンゴル帝国は千戸制という軍事・行政組織で運営され、西夏遠征途上でチンギス=ハンが病死した後も帝国は続いた。
・チンギス=ハン没後、その子孫によってモンゴル帝国の拡大が続けられた。
チンギスの4子。兄オゴタイをハンに即位させ、金への遠征途上で病死した。
チンギスの3子。第2代皇帝太宗(在位1229〜1241)となる。首都カラコルム建設や駅伝制整備を行い、内政を整え、対外的には1234年に金を滅ぼし、バトゥに西征を命じた。
チンギスの孫。長男ジュチの子。オゴタイ=ハンに命じられ西征を行い、1241年にワールシュタットの戦いで勝利した。オゴタイの死去で帰国したのち、南ロシアにキプチャク=ハン国を建てた。
モンゴル帝国の第3代皇帝(在位1246〜1248)。オゴダイの長男。
トゥルイの子。第4代憲宗(在位1251〜1259)となる。西征に従軍後即位し、フビライにチベット・雲南・ベトナムを遠征させ、フラグにアッバース朝を滅ぼさせた。南宋を攻撃するための遠征中に病死した。
トゥルイの子で、モンケ=ハンの弟。大理国・チベット征服後にモンゴル帝国大5代皇帝世祖(在位1260〜1294)となり、1264年に大都に遷都後、1271年に国号を元とした。1279年には南宋を滅ぼして中国を統一し、高麗やミャンマーのパガン朝を征服し、元の領土を拡大した。日本への元冠やジャワ、ベトナムへも侵攻したが、失敗した。
トゥルイの子で、フビライの弟。フビライの即位に反対しカラコルムで即位し、フビライに反抗したが、1264年に降伏した。
オゴタイ=ハンの孫。モンゴル帝国のハン位が、4代モンケ、5代フビライとトゥルイの一族に占められていたことをよく思わず、フビライの即位に反対しハイドゥの乱(1266〜1301)を起こした。
トゥルイの第3子。兄モンケ=ハンの命で1258年にバグダードを占領し、アッバース朝を滅亡させた。その後イル=ハン国を建国した。
・チンギス=ハンの一族は、次第に各地に国家を建設し、ハイドゥの乱が40余年続いた結果、モンゴル帝国は分裂した。
オゴタイがジュンガリア地方に建国(都:エミール)。第4代ハイドゥがキプチャク・チャガタイ両ハン国と同盟し、元に反乱。
チャガタイがイル・シル川流域に建国(都:アルマリク)。14世紀にイスラーム化。その後分裂し、西チャガタイ=ハン国からティムールが出た。
バトゥが南ロシアに建国(都:サライ)。モンゴル国家の中で早くからイスラーム化し、14世紀に全盛期となる。モスクワ大公国が領土内から独立し、衰退した。
フラグがイランに建国(都:タブリーズ)。元と友好関係を結び、キプチャク・チャガタイ両ハン国と対立した。第7代ガザン=ハンの時代にイスラーム教が国教となり、『集史』を著したラシード=ウッディーンを宰相に登用し、繁栄した。
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