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日清戦争の背景と開戦したきっかけ |
著作名:
早稲男
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日清戦争が起こった背景について説明します。
はじめに日清戦争とは、1894-1985年に行われた大日本帝国と清国との戦争のことです。
大国であった清に勝利した日本は、その存在を世界に知らしめることになります。
山口県の下関で日清講和条約を締結し、清国から遼東半島と多額の賠償金を得ました。このタイミングでロシア・フランス・ドイツから遼東半島の返還を求められたことは三国干渉として有名な出来事ですね。
この日清戦争ですが、開戦にあたって様々な国の事情が絡んでいました。
この風刺画に描かれているロシア、日本、朝鮮、清の視点からそれぞれみていきましょう。
まずロシアですが、ロシアは満州や朝鮮半島への勢力の拡大を目指して、シベリア鉄道の建設を進めていました。シベリア鉄道は、現在の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)あたりまで延びており、日本にとってこの存在は脅威でした。鉄道が完成すると、簡単に軍隊を近くまで送り込まれてしまいますからね。
それを脅威に感じていた日本は、ロシアの圧力が日本に直接かからないようにどうしたらいいか考えました。そこで当時の首相、山縣有朋が考えだしたのが朝鮮を永世中立にするという構想でした。つまり朝鮮半島をクッションとしてロシアの圧力を回避しようというものです。
しかしながらこの構想は、閣僚から「そんな面倒くさいことはせずに朝鮮を領地にすべきだ!」と強い反対を受けることになります。
足並みが揃わない日本、どのようにしてこの状況を打破するのでしょうか。
ちょうどその時、朝鮮国内では新たな事態が発生していました。甲午農民戦争です。
なぜ甲午農民戦争が新たな事態かと言いますと…
実は日本と清は1885年に天津条約というものを結んでいました。
条約の項目の1つに、朝鮮に出兵するときはお互いに宣戦をするという条項があります。
ここで日本が甲午農民戦争の鎮圧のために軍隊の派遣を決定し清国に通知します。
当時、朝鮮半島は清国の宗主国であり、また甲申事変でひともんちゃくあったことも手伝って、清もまた朝鮮を守るべく朝鮮への出兵を決めます。
これが日清戦争に至るまでの一連の流れです。
ちなみに日本が朝鮮に兵を派遣したときの首相は、山縣有朋から伊藤博文に変わっています。
外務大臣は陸奥宗光です。
日清戦争
はじめに日清戦争とは、1894-1985年に行われた大日本帝国と清国との戦争のことです。
大国であった清に勝利した日本は、その存在を世界に知らしめることになります。
山口県の下関で日清講和条約を締結し、清国から遼東半島と多額の賠償金を得ました。このタイミングでロシア・フランス・ドイツから遼東半島の返還を求められたことは三国干渉として有名な出来事ですね。
この日清戦争ですが、開戦にあたって様々な国の事情が絡んでいました。
この風刺画に描かれているロシア、日本、朝鮮、清の視点からそれぞれみていきましょう。
■ロシア
まずロシアですが、ロシアは満州や朝鮮半島への勢力の拡大を目指して、シベリア鉄道の建設を進めていました。シベリア鉄道は、現在の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)あたりまで延びており、日本にとってこの存在は脅威でした。鉄道が完成すると、簡単に軍隊を近くまで送り込まれてしまいますからね。
■日本
それを脅威に感じていた日本は、ロシアの圧力が日本に直接かからないようにどうしたらいいか考えました。そこで当時の首相、山縣有朋が考えだしたのが朝鮮を永世中立にするという構想でした。つまり朝鮮半島をクッションとしてロシアの圧力を回避しようというものです。
しかしながらこの構想は、閣僚から「そんな面倒くさいことはせずに朝鮮を領地にすべきだ!」と強い反対を受けることになります。
足並みが揃わない日本、どのようにしてこの状況を打破するのでしょうか。
■朝鮮
ちょうどその時、朝鮮国内では新たな事態が発生していました。甲午農民戦争です。
■清国(中国)
なぜ甲午農民戦争が新たな事態かと言いますと…
実は日本と清は1885年に天津条約というものを結んでいました。
条約の項目の1つに、朝鮮に出兵するときはお互いに宣戦をするという条項があります。
ここで日本が甲午農民戦争の鎮圧のために軍隊の派遣を決定し清国に通知します。
当時、朝鮮半島は清国の宗主国であり、また甲申事変でひともんちゃくあったことも手伝って、清もまた朝鮮を守るべく朝鮮への出兵を決めます。
これが日清戦争に至るまでの一連の流れです。
ちなみに日本が朝鮮に兵を派遣したときの首相は、山縣有朋から伊藤博文に変わっています。
外務大臣は陸奥宗光です。
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