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山部赤人『ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く』現代語訳と解説・品詞分解 |
著作名:
走るメロス
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はじめに
このテキストでは、万葉集で詠まれている「ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」という歌について説明していきます。
原文
ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く
現代語訳
夜が更けてゆくにつれ、久木の生える清らかな川原で千鳥がしきりに鳴いていることよ。
解説・鑑賞のしかた
当時の夜は、街頭などはもちろんないので、真っ暗で静寂な世界でした。その静寂さの中から聞こえてくる川の音や千鳥の鳴き声が、静寂さをよりいっそう際立てています。
単語
ぬばたまの | 黒や夜にかかる枕詞。漆黒をイメージさせる |
生ふ | 植物が成長する |
しば | しきりに |
品詞分解
※名詞は省略しています。
ぬばたまの | 枕詞 |
夜 | ー |
の | 格助詞 |
ふけゆけ | カ行四段活用・已然形 |
ば | 接続助詞 |
久木 | ー |
生ふる | ハ行上二段活用・連体形 |
清き | 形容詞・ク活用・連体形 |
川原 | ー |
に | 格助詞 |
千鳥 | ー |
しば | 副詞 |
鳴く | カ行四段活用・終止形 |
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