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反応熱~発熱反応と吸熱反応の例・違い~
著作名: 藤山不二雄
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キロジュール

物質はそれぞれ、固有のエネルギーをまとっています。

C+O₂→CO₂

のように化学反応が起これば、そのエネルギー量も変化することになります。物質がまとっているエネルギー量のことをキロジュール(kj)という単位で表しますので覚えておきましょう。

発熱反応と吸熱反応

Aという物質は100kjのエネルギーを、Bという物質は70kjというエネルギーをまとっていたとします。

発熱反応

化学反応によってAがBに変化したとしましょう。
このときAでは100kjエネルギーが必要でしたが、Bに変化したことで70kjのエネルギーですむようになります。このときエネルギー量も一緒に変化しますが、30kj分が余計になりますね。そのため、この余分な30kjを熱として外に輩出することになります。

大きいエネルギーのものから小さいエネルギーのものへと変化をするときに、その差分のエネルギーを外へ輩出する、この反応のことを 発熱反応と言います。

発熱反応は、我々の生活の中で多く取り入れられています。

そのひとつがカイロです。
カイロの袋の中には鉄が入っており、その鉄が空気中の酸素と反応をすることで酸化鉄が精製されます。このときに発熱がおこるので、カイロは暖かくなるという仕組みになっています。

吸熱反応

一方で化学反応によってBがAに変化したとしましょう。
このときBでは70kjのエネルギーが必要でしたが、Aに変化することで100kjのエネルギーが必要となります。つまり30kj足りないわけです。
エネルギーの小さいものからエネルギーの大きいものへと変化をするときには、その差分のエネルギーを外から持ってこなければなりません。この反応のことを 吸熱反応と言います。

吸熱反応は発熱反応ほど実生活にはなじんでいません。
熱を吸収する熱さまシートなどはこの吸熱反応を利用した商品になります。



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