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『新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事』現代語訳と解説 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、万葉集でに収録されている歌「新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事」の原文、現代語訳(口語訳)そしてその解説を記しています。
※万葉集は、奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集です。平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった『梅花の歌三十二首并せて序』をはじめ、天皇や貴族、役人や農民など様々な身分の人々が詠んだ4500以上の歌が収録されています。
新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事
新しい年の初め、初春の今日降る雪のように、良い事もたくさん積もれ
この歌は、奈良時代の歌人大伴家持(おおとものやかもち)によって詠まれた歌です。これが大伴家持が最後に詠んだ歌と言われています。大伴家持は、万葉集の作成にもかかわっていました。
当時、新年に降る雪は縁起がよいとされていました。このことから、縁起のよい雪と同じように吉事(「よごと」と読みますが、良い事の意味)もたくさんふりかかってきますようにと願いをかけた歌なのでしょう。
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