更新日時:
|
|
鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)の違い。なぜ化学式が異なるのか(鉄Ⅱイオンと鉄Ⅲイオン) |
|
著作名:
藤山不二雄
118,168 views |
鉄には鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)という2種類があります。同じ鉄なのですが、酸化させてみると化合式が異なります。
・酸化鉄(Ⅱ)の化学式は。
・酸化鉄(Ⅲ)の化学式は。
同じ金属の酸化物なのに2が付いたり、付かなかったりするのは何故でしょう。
鉄(Ⅱ)は[+2]の電荷を、すなわち
鉄(Ⅲ)は[+3]の電荷を、すなわち
をそれぞれ持っています。
化合物になるということは、化合物全体の+-の合計が0になるようにならなければいけません。ちなみに酸素は[-2]の電荷を持っています。
酸化鉄(Ⅱ)の場合
となりますので電荷の数は「+2」と「-2」でプラマイ0になりますから、ができあがります。
酸化鉄(Ⅲ)の場合
となりますので、電荷の数を合わせてプラマイ0になるように手を加えなければなりません。
を2倍に、そしてを3倍にするとバランスがとれますね。なのでという化学式ができあがるわけです。
今回は鉄についてみてきましたが、化学反応式すべてを覚えるのは時間がかかりあまりオススメできません。そこで化学反応式を作るときには、どのイオンが何荷のイオンを持っているのかだけを覚えておいて、今回やったようにその都度化学式を作るということを行ったほうが効率的でしょう。
- | H (1+) | Na (1+) | Ag (1+) | Fe (2+) | Cu (2+) | Mg (2+) |
Cl(1-) | HCl | NaCl | AgCl | FeCl2 | Cucl2 | MgCl2 |
O(2-) | H2O | Na2O | Ag2O | FeO | CuO | MgO |
S(2-) | H2S | Na2S | Ag2S | FeS | CuS | MgS |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
化学基礎 イオンとは
>
金属のイオン化傾向
>
化学基礎 イオンの性質とイオン式
>
最近見たテキスト
鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)の違い。なぜ化学式が異なるのか(鉄Ⅱイオンと鉄Ⅲイオン)
10分前以内
|
>
|
化学
- 化学基礎:物質の構成
- 化学基礎:単体/化合物/混合物
- 化学基礎:熱運動と物質の三態
- 化学基礎:原子の構造
- 化学基礎:電子配置と周期表
- 化学基礎:イオンとイオン結合
- 化学基礎:金属と金属結合
- 化学基礎:分子と共有結合
- 化学基礎:物質の変化
- 化学基礎:原子量・分子量と物質量
- 化学基礎:化学反応式
- 化学基礎:酸と塩基
- 化学基礎:水素イオンとpH
- 化学基礎:中和反応
- 化学基礎:酸化還元反応
- 化学:物質の状態とその変化
- 化学:状態変化/分子間力/化学結合/固体の構造
- 化学:気体の法則
- 化学:溶液
- 化学:物質の変化と平衡
- 化学:化学反応と熱・光
- 化学:電気分解/電池
- 化学:化学反応と化学平衡
- 化学:反応速度
- 化学:可逆反応/化学平衡とその移動
- 化学:電離平衡
- 化学:無機物質
- 化学:典型元素
- 化学:遷移元素
- 化学:有機化合物
- 化学:炭化水素
- 化学:官能基を含む有機化合物
- 化学:芳香族化合物
- 化学:高分子化合物
- 化学:合成高分子化合物
- 化学:天然高分子化合物
- その他
- その他