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登場人物の心情を理解する2つのキーワード
著作名: 春樹
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心情理解を助けるためのキーワード

国語で小説を解釈するために大切なポイントをいくつか紹介します。

まず小説の構造や技法に注目しましょう。小説は作者が意図的に作り上げた物語です。登場人物や場面、時間の流れなどの構造や、比喩や対比、繰り返し、伏線などの技法に注目することで、小説の魅力やメッセージを深く理解できます。

小説の背景や文化に関する知識を持つことも重要です。小説は作者の生活や社会、文化に影響されています。小説の背景や文化についての知識を持つことで、小説の内容や登場人物の行動や感情をより正確に読み取ることができます。

小説の言葉や表現にも注意しましょう。小説は言葉で書かれています。言葉には意味だけでなく、微妙なニュアンスや感情も含まれています。小説の言葉や表現に注意することで、作者の意図や登場人物の心情を感じることができます。

小説のテーマやメッセージを見つけましょう。小説は作者が伝えたいことを表現するために書かれます。小説のテーマとは、作者が伝えたいメッセージやテーマのことです。小説のテーマを探求することで、小説全体の構造や作者の思想や価値観を理解することができます。

以下では小説を読むときに、登場人物の心情を理解するのに役立つキーワードを紹介します。
その1:風景

好きな映画を思い浮かべてみてください。
例えば非常に緊張したシーンであれば、音楽は緊張の度合いを増すような音楽が流されますよね。つまり「心情=音楽」なわけです。
これと同じように、風景もまた登場人物の心情を表すことが多いです。

空がだんだんと曇ってきて嵐がやってくるような情景であれば、登場人物の心にも雲がかかってきていると理解していいでしょう。
風景と心情はリンクしていることが多い

その2:形容詞と比喩表現

楽しい、悲しい、面白いといった形容詞はストレートに感情を表現する言葉なので、登場人物の心情を理解するのに非常に有効なキーワードです。しかし、形容詞を使って表現されているような問題はまず出題されません。解答するみなさんが答えが簡単にわかってしまいますからね。その代わりに使われるのが、比喩的な表現です。

「そのサッカー選手は、シュートをゴール横にはずしてしまったので、頭を抱えてから腕を地面にたたきつけた。」


この文章からどのような心情が読み取れますか?
嬉しいや楽しいといった類のものではなく、悔しいや怒りを感じるはずです。
形容詞の代わりにこのような比喩表現が多く使われていますので、心情の理解に役立てましょう。

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