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文章の読み方を変えることが解答への近道 |
著作名:
春樹
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はじめに
小説の問題で、文章はしっかりと読めて「よし!いける!!」」と思って解いてみると、まったく答えが違っていたなんて経験をお持ちの方も多いでしょう。
■解説を読みながら理解をしようとしても、いまいちよくわからない。
■先生に聞いてみても納得できる答えが返ってこない。
■友人にきいても「フィーリングだよ」と言われてしまう。
■毎日1問解いていけば、最初は辛くてもだんだんと解けるようになると言われて続けてはみるものの、一向に点数があがる気配もない。
これは、あなただけが抱えている問題ではありません。
小説問題が苦手な人は、みな同じ事を考えているはずです。
しかし一方で、小説の問題が大得意で涼しい顔をしている人もいます。
では一体、何が違うのでしょうか。
何が違うのだろう
恐らくそれは、小説の読み方が間違っているのだと思います。
みなさんは小説を読む時に、登場人物の気持ちに自分の考えを入れて文章を読んでいませんか?勝手な解釈を加えて、理解したつもりになっていませんか?
「小説なのだから、そうやって楽しむものだろう、読むものだろう」
とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、その考えが一番危険です。
なぜ今小説を読んでいるのか
確かに小説を読むだけでは、自分の解釈を加えて読むことは問題ないでしょう。
しかし考えてみてください。あなたは何故いま小説を読んでいるのですか?
娯楽として小説を楽しむためではありません。小説を読んでいるのは試験を解くためという大前提があります。
試験とは、客観的にみて公平な問題でなければいけません。
数学であれば、「1+1=2」は決まっているので、これに異論を唱える人はいないでしょう。
これは個人の主観ではなく、客観的に評価ができるからなんですね。
「私は「1+1=3」だと思うんだけどな-」という人はまずいないでしょう。
小説も同じで、個人の主観が入ってくると「私はこういう解釈をしたのに、なぜ答えが違うのか?」といった疑問や不満が出てくることになります。しかしこれでは、試験として公平とは言えませんね。公平さを出すためには、何が必要になるのでしょう。
これはつまり、個人の気持ちや主観を登場人物に移入して文章を読んではダメということなのです。小説問題が苦手な人は、総じて、自分の価値観を勝手に問題に当てはめている人が多いです。
自分自身の経験を当てはめることが多いのはわかります。
例えば、
きっと彼は○○な気持ちだから笑っているのだろう。
彼女は○○だから泣いているのだろう。
文章を読みながらこういう解釈は絶対にしてはいけません。
登場人物がなぜ笑ったのか、なぜ泣いているのかは、必ず理由があってのことであり、その理由は必ず与えられた文章の中に書いてあります。
自分の考えを移入せずに小説を読む練習、まずはここから始めてみましょう。
登場人物の考えに自分の勝手な解釈で感情移入をしないこと
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