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『蟷螂之斧(蟷螂の斧)』 書き下し文・わかりやすい現代語訳(口語訳)と文法解説 |
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著作名:
走るメロス
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口語訳(現代語訳)
斉の荘公出でて猟す。
斉国の荘公が、出かけて狩猟をしました。
一虫有り。足を挙げて将(まさ)に其の輪を搏(う)たんとす。
(その道中に)一匹の虫がいました。足を挙げて今にも(荘公が乗った車の)車輪をたたこうとしました。
其の御に問ひて曰はく、
(荘公が車の)御者に尋ねて言うことには、
「此れ何の虫ぞや」と。
「これは何という虫か」と。
「これは何という虫か」と。
対(こた)へて曰はく、
(御者が)答えて言うことには、
「此れ所謂(いはゆる)螳螂なる者なり。
「これはいわゆる"かまきり"というものです。
其の虫為(た)るや、進むを知りて却(しりぞ)くを知らず。
その虫は、前に進むことは知っていますが、後ろに退くということを知りません。
力を量らずして敵を軽んず。」と。
自分の力量を見ずに敵を軽く見ているのです。」と。
「これはいわゆる"かまきり"というものです。
其の虫為(た)るや、進むを知りて却(しりぞ)くを知らず。
その虫は、前に進むことは知っていますが、後ろに退くということを知りません。
力を量らずして敵を軽んず。」と。
自分の力量を見ずに敵を軽く見ているのです。」と。
荘公曰はく、
荘公が言うことには、
「此れ人たらば必ず天下の勇武と為らん」と。
「これが人であったならば必ず天下の勇武となるに違いない。」と。
「これが人であったならば必ず天下の勇武となるに違いない。」と。
車を廻(めぐ)らして之を避く。
そして車を迂回させて、かまきりを避けたのです。
文法解説
■再読文字
■(※ⅰ)将
「まさに~(せんと)す」と読み、「今にも~しようとする」と訳す。 将のかわりに「且」を用いることもある。
■置き字
■(※ⅱ)而
「而」は「ジ」と読めるが、本文で読むことはなく、接続を表す置き字。 接続を表すとは、「~なので○○」や「~ではあるけれどけど△△」などを指す。順接を表すのか逆説を表すのかは文脈から判断しなければならないが、往々にして次のことが言える。
・「而」の直前に読む語の送り仮名が「〜て、〜して」の場合は順接
・「而」の直前に読む語の送り仮名が「〜ども」の場合は逆接
■(※ⅲ)矣
置き字。文末に置いてその文を強調するために使われるが、 特に読む必要はない。
単語
| (※1)荘公 | 春秋時代の斉の君主「荘公光」 |
| (※2)搏 | たたく |
| (※3)御 | 馬車を操る御者 |
| (※4)蟷螂 | かまきりのこと。「とうろう」と読む |
| (※ⅰ)将 | 再読文字。「まさに~とす」と読み、「今まさに~しようとしている」と訳す |
| 而 | 接続を表す置き字 |
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