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「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」現代語訳と品詞分解 |
著作名:
走るメロス
28,343 views |
歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解
銀も 金も玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも
このテキストでは、万葉集に収録されている歌「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」の原文、わかりやすい現代語訳・口語訳と解説、そして品詞分解を記しています。作者は、山上憶良(やまのうえのおくら)です。
万葉集とは
万葉集は、奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集です。平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった『梅花の歌三十二首并せて序』をはじめ、天皇や貴族、役人や農民など様々な身分の人々が詠んだ4500以上の歌が収録されています。
長歌と反歌
五・七の句音を3回以上繰り返し、七・七で終わるスタイルの和歌を「長歌」と言います。そしてその長歌のあとに添えられる短い歌のことを「反歌」と言います。長歌のあとには反歌がつくというスタイルが多いです。
このテキストで扱う「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」は、以下の歌の反歌になります。
■長歌
瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ目交にもとなかかりて安眠しなさぬ
※歌の解説
原文
【反歌】
銀も 金も玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも
ひらがなでの読み方
【反歌】
しろかねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも
現代語訳・口語訳
【反歌】
銀も金も宝石も、どうしてそれらより優れている子ども(という宝)に宝として及ぶだろうか。いや及ぶまい。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■反歌
銀 | ー |
も | 係助詞 |
金 | ー |
も | 係助詞 |
玉 | ー |
も | 係助詞 |
何 | ー |
せ | サ行変格活用「す」の未然形 |
む | 推量の助動詞「む」の連体形 |
に | 格助詞 |
優れ | ラ行四段活用「優る」の已然形または命令形 |
る | 存続の助動詞「り」の連体形 |
宝子 | ー |
に | 格助詞 |
しか | カ行四段活用「しく」の未然形 |
め | 推量の助動詞「む」の已然形 |
やも | 係助詞 |
長歌
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めば〜」の現代語訳と解説
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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