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四六駢儷体とは わかりやすい世界史用語585 |
著作名:
ピアソラ
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四六駢儷体とは
四六駢儷体(しろくべんれいたい)は、中国の古典文学における修辞的な文体の一つで、主に四字句と六字句を基本とした対句を多用する華美な文体です。この文体は漢・魏の時代に始まり、六朝時代(特に斉・梁の頃)に流行しました。
四六駢儷体の特徴
対句の使用: 四六駢儷体の最大の特徴は、四字句と六字句を基本とした対句を多用することです。対句とは、二つの句が対になって意味や構造が対応する修辞技法です。これにより、文章にリズム感と美しさが生まれます。
華麗な文辞: 四六駢儷体は、華麗で装飾的な言葉遣いが特徴です。韻を踏むことが多く、典故や比喩を多用して文章を美しく仕上げます。
形式の重視: 内容よりも形式美を重視する文体です。文章の意味よりも、その美しさやリズム感が重要視されます。
歴史的背景
四六駢儷体は、漢・魏の時代に始まり、六朝時代に最も流行しました。この時代は、中国文学において形式美が重視された時期であり、四六駢儷体はその代表的な文体となりました。
漢・魏の時代
漢・魏の時代において、四六駢儷体は主に宮廷文学や公式文書で用いられました。この時代の文人たちは、文章の美しさを競い合い、四六駢儷体を駆使して華麗な文章を作り上げました。
六朝時代
六朝時代(220年~589年)は、四六駢儷体が最も流行した時期です。この時代の文人たちは、四六駢儷体を用いて詩や散文を作成し、その美しさを追求しました。特に、斉・梁の時代には、四六駢儷体が文学の主流となり、多くの名文が生まれました。
四六駢儷体の衰退
四六駢儷体は、唐代に入ると次第に衰退していきました。唐代の文人たちは、韓愈や柳宗元が提唱した古文運動に影響を受け、より簡潔で実用的な文体を求めるようになりました。これにより、四六駢儷体は次第に文学の主流から外れていきました。
四六駢儷体は、中国の古典文学における重要な文体の一つであり、その華麗な文辞や対句の使用は、多くの文学作品に影響を与えてきました。漢・魏の時代から六朝時代にかけて流行し、日本や朝鮮半島の文学にも大きな影響を与えました。唐代に入ると衰退しました。
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