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朱元璋が加わった紅巾軍とは何か
著作名: Satow
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を倒してを建国した朱元璋は、貧しい身から紅巾軍に加わり、出世をしていきます。

紅巾軍とは、元を倒した宗教的農民反乱軍です。中心は白蓮教・弥勒教・明教などの仏教諸宗派です。

白蓮教や弥勒教は、人々の救済のために弥勒仏(みろくぶつ)がこの世に現れると説きました。明教は、仏の命を受けて怒りの顔で悪魔を倒す明王(みょうおう)が現れると主張しました。そして希望を失いつつあった庶民を集めて組織化し、世直しを口実に反乱を企てるようになったのです。

いつの時代も世が乱れると宗教が流行していくようです。

紅巾軍は菜食主義、宗教的戒律、厳正な軍規をもち、至る所で腐敗していた元軍を破りましたが、明確な政治的プログラムをもたず、武将間の内部対立もあって勢力は分裂し、元軍と地主の武装団による反撃にあい、本拠地は壊滅しました。こうしたなかで、朱元璋は南京を占領すると自立し、地盤を固め、天下平定に成功したのです。




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