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万葉集「梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにてあらずや」の現代語訳と解説 |
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著作名:
走るメロス
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はじめに
このテキストでは、万葉集の第5巻に収録されている「梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにてあらずや」(八二九)の現代語訳・口語訳とその解説を記しています。この和歌は、平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった万葉集『梅花の歌三十二首并せて序』に収録された32首のうちのひとつです。
原文
梅の花 咲きて散り(※1)なば 桜花 継ぎて咲くべく なりにてあらずや
ひらがなでの読み方
うめのはな さきてちりなば さくらばな つぎてさくべく なりにてあらずや
現代語訳
梅の花が咲いて散ってしまったならば、桜の花が続けて咲くようになっているではありませんか
解説
薬師張氏福子(=医師張福子)の歌です。大伴旅人主催の梅花の宴にて詠まれた32首のひとつです。梅花の宴とは文字通り梅の花を題材とした歌を詠む会で、当時太宰府の長官であった大伴旅人を中心に開催されました。そのときに詠まれた32首にはすべて梅の花が含まれています。
単語・文法解説
| (※1)なば | 「〜してしまったならば」と訳す。完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」+接続助詞「ば」からなる連語 |
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