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古文単語「いでたつ/出で立つ」の意味・解説【タ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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いでたつ/出で立つ

このテキストでは、タ行四段活用の動詞「いでたつ/出で立つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

タ行四段活用

未然形いでたた
連用形いでたち
終止形いでたつ
連体形いでたつ
已然形いでたて
命令形いでたて


意味1:自動詞

出てそこにたたずむ、出ていって立つ

[出典]万葉集
「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つをとめ」

[訳]:春の庭が紅色に美しく照り輝いています。桃の花が木の下まで美しく照り映えた道に出てたたずむ少女よ。


意味2:自動詞

出発する、出かける、旅立つ

[出典]草加 奥の細道
「只身すがらにと出で立ち侍るを...」

[訳]:ただ身ひとつでと出発するのですがが...




意味3:自動詞

身支度をする、準備する

[出典]:富士川 平家物語
「刀にいたるまで、照り輝く程にいでたたれたりしかば...」

[訳]:刀にいたるまで、光り輝くほどに身支度なさったので...


意味4:自動詞

出仕する、宮仕えに出る、出世する

[出典]:少女 源氏物語
「この道より出で立ちたまへる上達部などは...」

[訳]:この方面から出仕していらっしゃる上達部などは...




意味5:自動詞

わき出る、しきりに出る、こぼれ出る

[出典]:浮舟 源氏物語
「涙ともすれば出で立つを...」

[訳]:涙がどうかするとしきりに出るのを...


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